もし、共鳴腔が無かったら・・・

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ギタリストが「ギターが鳴るんじゃなくて、俺の体から音が放射されるんだ」、ドラマーが「ドラムが響くのではなく、その振動が身体伝わり、奏者の背中から音が出るように叩きなさい」と言っているのを聞いたことがあります。
本当に体からギターの音が放射されると思いますか?
本当に背中からドラムの音が聞こえてくると思いますか?
ギタリストやドラマーの体や背中にはスピーカーが仕込まれているのでしょうか?
これらはイメージです。
このイメージ通り表現、つまり、演奏できれば素晴らしい音が完成すると言うことですよね。
でも実際には、ギターの弦が音を作りボディが響き、ドラムのヘッドが音を作りシェルが響く。
もし、ボディやシェルの中に新聞紙や雑巾をパンパンに突っ込み空間を無くした状態で演奏したら・・・
やはり響かない結果は、想像に難くないでしょう。
それでは声は?
声帯が音を作り、共鳴腔が響く。〔5つある共鳴腔で最も重要なのが咽頭共鳴腔〕

もし、共鳴腔が無かったら・・・
①声量が落ちる
②声が小さい
③こもった声
④ガラガラする
⑤ピッチが不安定
⑥息が浅くなる
などの状況を呈するでしょうね。

ところで、ヒトの共鳴腔の容積が減る原因は?
A:生まれつき共鳴腔が小さい
B:病気(喉頭がんなど)
C:LDP 〔喉頭深奥ポジション〕
AとBは優秀な医師にご相談ください。
最も多いケースがCのLDPですね。
LDPは、ギターのボディやドラムのシェルの内部に異物を入れて容積を減らしているのと同じ。
なお、LDPは喉の筋肉の癖ですから、病気ではありません。
存在や動きの感覚を伴わない喉頭の筋肉が硬くなりながら奥(頚椎方向)に向かった結果、咽頭共鳴腔をつぶし、その状態が固定化されてしまう。
けれども、そのまま放置しても問題なし。
声は出ます。(喉が詰まったように感じるひとが多い)
息もできます。(呼気吸気の流量は若干減ります)
嚥下・摂食も大丈夫。(ときどきゴリッとクリック音が鳴るケースもあります)
何の心配も要りません。
ただ、良い音〔声〕から遠ざかるだけです・・・



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喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




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by aida-voice | 2016-07-28 05:52