最旬レポート


検証・所懐・予定など、最旬のレポートをお届けしましょう。
新規にお越しになった方々の目的や喉頭の状況を調べました。
平成24年12月31日からさかのぼって順に100名を抽出しました。
一日1~2名ですね。
その結果が以下です。
①声帯結節・ポリープ・痙攣性発声障害・過緊張性発声障害・吃音・音声衰弱症・声帯萎縮など、声の病気改善のために、外喉頭の動きを良くしたい方は23人。
②甲状腺の手術後の瘢痕・癒着を改善して声を出しやすくしたい方は6人。
③歌手、アナウンサー、声優など声を職業としているひと、これから声のプロになりたいひと、声や歌声を向上させたいひと、つまり喉頭運動のブラッシュアップしたい方は67人。
④声のアンチエイジングを希望された方は2人。
⑤GID(性同一性障害)による声の高音化を求められる方は2人。
個別に解説しましょう。
最初は①。
声の病気治療の補助として喉頭の動きを向上させるアプローチであり、病気そのものを治すものではない旨をお伝えし、2人がお話だけで終わり、4人が検査のみで終わりました。
これは、改善が期待できないと思われたため、お引き取りいただきました。
残りの17人が施術を開始しました。
次に②。
手術創周辺の軟部組織を徹底的に調べ、アプローチ手法を考えます。6人とも施術を開始。
この②は①に比べ、かなり早く好結果が出てきます。
皮膚・筋膜・筋肉などの癒着が徐々に固定されてしまうため、やはり手術後、一年以内のアプローチ開始が理想です。
なお、甲状腺と声との関係は、ⅰわたし自身が甲状腺腫瘍で苦しんでいること、ⅱ甲状腺専門医師:伊藤公一先生と懇意にさせていただいているため、各種最新情報を入手しやすいこと(わたしの病気が発覚する以前からのお付き合いです)、によって、最善のアプローチをご提供できると存じます。
次は③
ここを求める方が最も多いカテゴリーです。
大きく二つにわかれます。
一つは、現在、プロで活躍している歌手や声優が、さらに声を良くしたい、本番前に整備したい、声のリラクゼーションをして欲しい、とお越しになるケース。
もう一つは、これから声のプロになりたい、思い通りに歌えないから改善したい、高音発声を確立したい、喉詰めを解消したい、と考えお越しになるケース。
前者は9人、後者は58人。
共通する特徴として、声を大切に考えている方々で、喉頭の形状が秀逸であることが多いのです。
前者9人中9人が、後者58人中56人が、声帯を入れるフレームである甲状軟骨が広角で大きい!
どちらにせよ、やはり、元々、ご自身の楽器が素晴らしいことを無意識にでも感じ取っていらっしゃるのでしょうね。
甲状軟骨翼の両端の距離が頚椎椎体の幅より大きいため、音色を構築する共鳴容積が大きくなり、響きや艶が良くなるものと考えます。(もちろん、これは個人的見解で、喉頭の大きさや形状で声なんか変わらないとおっしゃる医師もいます)
良い声にかかわる喉頭部位として、舌骨、甲状軟骨、輪状軟骨が挙げられます。
それぞれ大きかったり小さかったり、舌骨の形状がV字・U字・リング状の違い、甲状軟骨板の角度の違い、甲状軟骨下角の長さや角度など、ひとそれぞれの個性によって音色が形成されると思っています。
単純に弦をつま弾いた際、ウクレレよりアコースティックギターの方が、音色が豊かだと感じます。(良い悪いではなく、音の質について述べました。わたしの大好きなハワイアンにウクレレは欠かせませんからねぇ!)
甲状軟骨の大きさは、声質が豊かになる可能性が高いのです。
数多くの喉頭を触診し、その声を聞いてきた経験から。
喉頭の形状が良いひとは幸せです。
しかし、これは、あなたが作り出したものではなく、ご両親からいただいた宝物なのです。
是非とも、お父さんお母さんに、感謝の念を差し上げてください。
さて、数えると2人が残っています。
残念ですが喉頭が小さすぎるひとでした。
大きさは変えられません。
個性ですから。
声も普通に出ます、歌もうたえますから、病気や奇形ではありませんからね。
ただ、現状より良い声を求めても、難しい可能性が高いのです。
外喉頭の状態をオブラートに包んで優しくお話しし、当サロンではお役にたてない旨を伝えました。
その次が④。
声のアンチエイジングですね。
60代と70代で、お二人とも女性でした。
上喉頭動脈の血流が不足傾向であったため、その改善策のアプローチを継続するようお薦めしました。
なお、当サロンにお越しになった最高年齢は92歳です。
当初、声帯萎縮のためにガラガラ声でしたが、各種アプローチによって徐々に改善され、最終的に30代ではないかと見紛うほど声がきれいになりましたね。
その方の周りの人びとが大変驚いていたのを鮮明に思い出します。
残るは⑤。
GIDの高音発声を求めてお越しになるひとも結構いますね。
今回の調査では2名と、やや少なかったのですが、多いときは月に新規5名ほど。
当サロンでは発声のテクニックを伝授するのではなく、高音発声に適した外喉頭を作り上げ、長時間しゃべっても疲れないよう仕上げていきます。
生涯にわたって素敵な女性声を・・・

以上です。
このように、それぞれの目的でお越しになった方々の喉頭には、それらに属す類似性があることがわかりました。
喉頭にある二十数本の発声関与筋は、他の六百三十本の骨格筋に比べ、動きの感覚を持たず曖昧な存在。
これゆえ、希求する声に達成するのは簡単ではないかもしれません。
しかし、少しでも発声のしやすさを求める努力を惜しまなければ、夢がかなう可能性が高くなります。
皆さまの声に対し、わたしがお役に立てるのは、この程度。
ほんのちょっとだけです。

これまで、多くの方々に喉ニュースをご覧いただきました。
以前、記載したように、内容の正しさは8割程度と考えています。
やはり発声に関係する諸器官は、ほぼ動きの感覚がなく、作りが曖昧で、個人差が非常に大きい部位ゆえ、『絶対確定』の印を押せないのが現状です。
その後、多くの方々から「喉ニュースは、もっと正確だよ!」とのお言葉をいただきましたので、8割5分にしましょうか〔苦笑〕。
さておき、つまり、2割程度は間違い。
これは襟を正して認めます。
それでも、ほとんど研究されていない未知の分野なので、命を賭して研究や実験を繰り返し、誤りを恐れず公表している次第です。
研究や実験に関しては、借金までして、かなりの自己資金をつぎ込みましたが、やはり金銭不足で真の科学検証ができていません。
したがって、妄信せず、声と歌を愛するがゆえの『音声バカの私論』であることにご注意いただき、お読みくださいませ。
この研究・・・、時間もお金も情熱も、かなり必要なのです。

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追記1:喉ニュースの内容の正確さは8割ですが、触診に関しては自信があります。以前、京都の一色クリニックで、喉の手術前に喉頭各筋を触ってピタリと場所を当て、一色信彦先生を驚かせたほど、指先の感覚は器用ですから。



追記2:喉ニュースは100%の正確性を目指していません。なぜって、病気や悪癖を除き、声に良い悪いは無いから。それゆえ、当サロンは、声を出しやすくしているだけ。声の病気は耳鼻咽喉科医や言語聴覚士に、発声のテクニックは音楽教師やボイストレーナーにご相談ください。発声環境を整えるのが、わたしのお仕事です。
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追記3:「時限掲載が多すぎる、バカにするな」とのご意見もあります。時限掲載は、①サロン内だけの秘匿情報、②時間と労力と多人数の協力を得て開発したフィジカルトレーニング法、③信憑性に乏しいため公表を迷う内容、④掲載することで不利益を生じる歌手や声優がいる場合、のいずれかです。喉ニュースにはスポンサーも宣伝もありません。皆さまには無償でご覧いただいております。昨今の研究資金の枯渇に伴い、いずれ一部有償でご覧いただけるよう改変する可能性もあります。その際は、研究や実験の精度を表記した上で、すべて公表して参ります。それまで暫くお待ちください。



追記4:今後の大がかりな研究予定としては、歌唱用呼吸の水中実験、スプリングコイルとテンピュールマットレスを使った肋間筋運動の検証、アーユルヴェーダの現地調査(声に良いセラピーがあるとの複数の情報を得たため)、海外の学会参加(ボイスファンデーション、メイヨークリックの講習会など)、数百人規模の発声関連筋の各種一斉調査を考えております。さらに発声メカニズムが解明され、効果的なアプローチに結びつくよう、全力を尽くします。

もし叶うなら・・・
夢は、無重力(宇宙船内)での声と呼吸の探究です!
by aida-voice | 2013-01-25 14:09