詩吟とわたし


小学4年生から自宅に先生が来て吟詠の個人レッスンを受けていました。
それは、わたしの喉が詰まる状態を克服するのが大きな狙い。
長続きするようにと、27年前に亡くなった父も一緒に学んでくれました。
それゆえ、日々、かなり練習しました。
詩吟の真骨頂はうなるような節回しにあります。
語尾の母音を延長発声させる重厚な声。
当時は、練習さえすれば、声も出やすくなり、魅力的な節調を吟じることができると信じていました。
しかし、できませんでした。
なぜか?
今だからわかる事実があります。
それは詩吟に適した発声が身体的に未発達であったことが一つ。
年齢の問題。
第二次性徴をむかえていない声帯ヒダは小さく、中低音を構築する共鳴腔の空間も子供サイズ。
もちろん、それらしく吟じることはできますが、他者を魅了するようなやや低めの渋い音声は物理的に無理ですよね。
もう一つは、その無理を強いてより良く吟じようとすればするほど、過緊張によるわたしの喉の詰まり感が増悪したのです。
このときは、自身の発声障害〔当時の医学では病気とは認定はされませんでした〕も足かせとなったのです。
結局、一年少々で諦めてしまいました。
今でも覚えていますよ、「山川(さんせん)~ 草木(そうもく)~ 轉(うたた)~ 荒涼(こうりょう)~・・・」【金州城】
とっても懐かしいです。





追記:詩吟をうまく吟じるコツは、呼気に対する喉頭腔と舌体の移動にあります。詩吟を吟じると気持ちがゆったりします。ストレス解消に良いかも。先人の想いがふんだんに含まれた伝統芸能の詩です。皆さんもお試しください。
by aida-voice | 2012-10-18 06:07