声の短問短答【続編】14


LDP は鼻にかかった声になりやすいと感じていますが、どうでしょう?」

はい、正しいと考えます。
まず、基本中の基本として「声帯を振動させるには空気が流れなければならない」の大原則があります。
空気、つまり、呼気が肺から気管支を通り、声帯を振動させ、口または鼻から体の外へ抜けていく。
この一連の動きにより声を生み出します。
さて、この質問は中川啓太先生からいただいたものですが、この大原則の的を射た素晴らしい問いだと思います。
LDP によって喉頭が深奥化しているひとは、舌奥が頚椎方向へ押しやられ、口腔への空気の流れが減ります。
その分、鼻腔へ向かいます。
鼻腔共鳴のコントロールに慣れたひとなら問題ありませんが、多くはハミングのような鼻にかかった声になりやすいのです。
さらにアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に罹患してしる場合、完全な鼻声になります。
これでは、魅せる声が不可となるでしょう。


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上は喉頭の深奥化と呼気の通り道を模した絵図です。
赤矢印が LDP 現象です。
黄色が呼気。
太さは流量を示しています。
太い線が鼻腔から鼻へ、細い線が口腔から唇へ流れる様子です。



声の短問短答【続編】の詳解


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追記1:耳鼻科的な問題がなく鼻にこもった声が続く場合は、一度、LDP (喉頭深奥ポジション)の有無を調べると解決の糸口がつかめるかもしれませんよ。



追記2:LDP は病気ではありません。手足の筋肉と違う感性を有する喉の筋肉の特異な“癖”です。LDP 状態でも、会話や歌が困難になることはありません。ただ、ほんの少し発声し辛かったり、歌唱でコントロールし難かったり感じる程度。放置してもOK。絶対的解決は必要ありません。けれども、他のひとを魅了し、感動させる声質からは遠のきます。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
by aida-voice | 2012-10-14 06:04