声の短問短答【続編】6


「喉を開く・のどをあけるとは、咽頭共鳴腔を広げることと解釈すれば良いのですね?」

はい、その通りです。
咽頭共鳴腔は舌骨の奥に存在します。
主に5つある共鳴空間の中で最も大切であると考えます。
その理由はたった一言。
大きさを変えられるから。
例えればウクレレからコントラバスまで。
声帯は音源と音高のみ。
この音源は芸術要素を含む素晴らしい音ではありません。
単なる音。
そして輪状甲状筋を使って輪状甲状関節を動かしながらピッチを決定します。
もうおわかりのように、この低音や高音も「豊かな低音」「透き通った高音」などの形容詞は付きません。
この形容詞も共鳴腔が担っているのです。
声帯で作られた原音を各共鳴腔で色づけするわけですね。
その最重要部が咽頭共鳴腔なのです。
喉を開く・のどをあけるとは、咽頭共鳴腔を広げることなのです。
ただし、自由自在に形状や容積を変えられるひとはごくわずか。
なぜ難しいのか?
おおまかな理由は二つ。
咽頭共鳴腔の感覚が誰にもわからないことと、動かす(広げる)筋肉が明確でないこと。
それでも、世間から「声が良い」「歌声が素晴らしい」と評価されている人々は咽頭共鳴腔を使いこなしています。(ほとんどが無意識でしょう…)
皆さんも、是非、咽頭共鳴腔を十分に活用し、ステキな歌声で多くのひとを魅了してください。


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追記:本文に記載したように咽頭共鳴腔は変化させられますが、咽頭共鳴腔以外の共鳴腔は、どちらかと言えば、生まれ持った形状や大きさで決まる傾向が強いのです。いわゆる個人差や個性でしょうか。


声の短問短答【続編】の詳解
by aida-voice | 2012-09-17 08:45