声の短問短答92


「喉にも筋肉痛はありますか?」

はい、あります。
その理由をお答えします。
まず、大切な事実は、発声は運動であることです。
声帯も、それを動かすのも主に筋肉。
したがって、スポーツと同じように考えれば、オーバーワーク(過大使用や長時間)によって筋肉が痛む可能性は十分にあります。
実際、当サロンでも、外皮から判断のできる筋肉痛や肉離れを多く確認しています。
胸骨舌骨筋、肩甲舌骨筋、輪状甲状筋、茎突咽頭筋、茎突舌骨筋、顎二腹筋、オトガイ舌骨筋、舌骨舌筋を判定したことがあります。
なお、内筋に関しては、本人の感覚が曖昧であることと触診が難しいことにより、正しい判断をくだせません。
また、胸骨甲状筋も決め手を欠きます。
痛みの状態や部位から「多分、胸骨甲状筋の筋膜断裂だろうな・・・」と思ったことはありますが、特定していません。
この胸骨甲状筋は、動き具合が軽微で、非常に薄いため、判断が容易ではないからです。

《原因の主な分類》
ⅰ声の乱用(自己運動による損傷)
ⅱ強度マッサージ(外力による損傷)
発声に関係する喉の筋肉は細かく小さい。
それゆえ筋肉や筋膜が傷みやすいのも事実です。
十分ご注意ください。


※声の短問短答の詳細※


★喉頭マッサージやストレッチを受けるときの注意★
この頃は、声のために外喉頭を施術する所もちらほら開設されているようです。声が出しやすくなったり、美声に近づいたりするチャンスが増えたのは、大変喜ばしいことですね。是非、お近くの施術所で発声運動能力をアップさせてください。ただし、注意点があります。受診する際は、以下の条件を満たしている先生に施術をお願いしてください。
①片手間でなく、喉を専門で行っていること
②喉頭医学と発声(歌唱)科学に相当の知識があること
③摘出喉頭触診の経験があること〔医師との共同研究〕
④外皮からの触診技術が卓越していること
⑤音声専門の耳鼻咽喉科で専門外来を経験していること
⑥常に医師(病院)と連携していること
喉頭は繊細です。壊れやすいのも大きな特徴です。筋損傷や失神程度なら回復できますが、万が一、反回神経麻痺を引き起こしたら一生声がかすれたり(片側)、まったく出なくなったり(両側)しますよ。断裂タイプの麻痺は治りません・・・。とっても不幸な結果になります。適切かつ優秀な先生の元なら恐れる必要はありません。喉頭マッサージは声に効果的。きっと、極上の声を作り出していただけることでしょう。
また、喉頭マッサージやストレッチは、素人の方は簡単にマネしないでください。当サイトに記載した内容(喉体操や各種発声法)を試して事故を起こしても責任を持ちませんので、すべて自己判断で行ってください。
by aida-voice | 2012-08-27 08:42