声の短問短答74


「甲状喉頭蓋筋の拮抗筋は何ですか?」

甲状喉頭蓋筋は、どちらかと言えば嚥下・摂食のために存在しています。
喉頭蓋を引き下げて異物が入らないようにブロックする。
咽頭口の括約筋として働いていますね。
窒息や誤嚥の危険を回避するための重要な筋肉です。
さて拮抗筋ですが・・・
近辺に明確な筋肉がありません。
ならば動きから予測していきましょう。
喉頭蓋の外側面には舌骨喉頭蓋靭帯があり舌骨体に付着しています。
つまり舌骨が動けば喉頭蓋も動くことを意味します。
舌骨を前方に移動させれば喉頭蓋は引き起こされる仕組み。
ここにありましたね。
そう、オトガイ舌骨筋。
補助として顎二腹筋前腹と舌骨舌筋を挙げましょう。
話が変わりますが、この質問者の意図はベルカント唱法にあるのではと思います。
喉頭蓋を引き起こしストレートな気道を作って発声する。
声楽家やオペラ歌手は、是非、オトガイ舌骨筋の運動性能を高め、世界で通用する歌手になってください。〔既にこの部位の運動能力を持っている大歌手ならトレーニングは不要です〕


※声の短問短答の詳細※


追記:オトガイ舌骨筋の運動性能を高めるには、最初に、ご自身の舌骨と喉頭蓋のムーブベクトルを正しく知ることです。角度を違えた訓練を行うと、オトガイ舌骨筋は鍛えられませんよ。
by aida-voice | 2012-08-19 12:28