声の短問短答73


「子供のほうが喉の筋肉は柔らかい?」

子供は背が伸びるの途中段階であり、成長ホルモンの分泌が盛んですから、一般的に子供の身体の筋肉は柔らかいと思われています。(わたしには真偽を判定できません)
それでは喉はどうでしょうか?
基本的に外喉頭筋も他の骨格筋と同じ組織構成です。
よって、上記理論から推し量れば、子供の喉の筋肉は柔らかいかもしれませんね。
さて、ご質問の意図は「大人より子供の方が柔らかいか?」になります。
この点に関して。
実は、子供の触診の絶対数が少ないため正確なデータを持っていません。(現在の通院状況から、12歳以下は全体の1.5%と考えます。これまで推定18000人の外喉頭を検査しましたから、計算上270人程度ですね。やっぱ少ないでしょ)
しかし、次の症例を少なからず経験しましたのでお伝えします。
ミュージカルや劇団で声を多用、または、乱用して《ガラガラ声》が治らない小学生が当サロンに来ます。
もちろん耳鼻咽喉科でも投薬と無声指導を受けていますが、『声を出さなければ』『歌わなければ』役を外されてしまう・・・
だから頑張る、誰よりも努力する。
その結果、慢性化しやすい。
声枯れした小学生の喉頭を触ってみると、①グライディングテストでクリック音が存在(6段階評価では2~4が多い)、②発声時の喉頭周辺筋過緊張、③LDP、の三つの特徴を呈しています。
優秀なあなたなら「これって、大人と同じじゃないか!?」と即座に思い出すはず。
そう、同じような外喉頭状態。
そこで、身体の他部位の柔軟性を問うと、柔らかいとのこと。
だから・・・、よくわかりません。
当問に対し確定的な返答や意見を述べられなかったことに遺憾の意を表します〔苦笑〕


※声の短問短答の詳細※


追記:小学生(12歳以下)の無理な発声に気をつけてくださいね。上述のように①②③が常態化してしまうと、発声能力が低下し、大人になっても良い声に戻らなくなる可能性があります。今は主役を任されていても、「喉が痛いです」「大きな声が出せません」「歌えません」では、誰かに奪われてしまう。ここも商業芸術の一つですから、かなりシビアですよ。子供だからこそ極上の声を末永く使えるよう整備することが大切ですね。何人もの子供歌手や子供役者〔歌舞伎を含む〕を診てきて、そう感じます。
by aida-voice | 2012-08-18 13:42