声の短問短答55


「歌の先生から舌が重いと言われました。舌の重さはコロコロ変わるのですか?」

舌は筋肉の塊(かたまり)。
フィジカルの見地からすると、舌の重さ、すなわち、筋肉量が日々大きく変化することはないと考えます。
あなたの先生の意図は「舌の動きが良くない!」だと思われます。
つまり、舌および舌を支持したり動かしたりする筋肉の運動性が低下したことにほかなりません。
舌の動きが良くないと、滑舌が悪くなるだけでなく、歌唱時の構音スピードが落ちて、最高のパフォーマンスを成し得なくなります。
その舌に関与する筋肉は、舌外筋としてオトガイ舌筋・舌骨舌筋・茎突舌筋、舌内筋として上縦舌筋・下縦舌筋・横舌筋・垂直舌筋があります。
とくに舌骨から舌につながる筋肉が硬くなったり緊張したりすると、この「舌が重い」状況に陥りやすいでしょう。
舌骨上筋群のストレッチをお薦めします。


※声の短問短答の詳細※
by aida-voice | 2012-08-14 13:05