声の短問短答44


「声に和音はありますか?」

実は、この質問は返答に窮する質問なのです。
厳密に言えば、正確な和音はありません。
それは、声帯で作られる音源が一つだから。
もし、2つも3つも声帯があれば、音源が増えますからピアノのように和音が完成します。
では、ヒトは?
音色を和音的に構築することが可能なのです。
前出のピアノは、弦を多く持っています(弦数はなんと約230本!)が、共鳴させる空間《フレーム》は一つです。
ギターも同じ。
弦は6本(器種により4~12本)ですが、共鳴させる空間《胴》は一つ。
ところが、ヒトはその逆。
声帯は一つ(左右で一組)ですが、共鳴させる空間《共鳴腔》は5つあるのです。
ヒトの共鳴腔は、声帯の近くから順に、喉頭室・梨状陥凹・咽頭共鳴腔・口腔共鳴腔・鼻腔共鳴腔となります。(共鳴腔に関しては過去記事に詳しく書いてあります)
共鳴腔には、それぞれ特徴があり、その組み合わせで音色が決まってきます。
そこで個人差が生まれる。
つまり、AさんとBさんとCさんの声が異なるのは共鳴腔があるから。
もちろん、生まれながらの骨格の違いも(不動音形成)音色に関与しますが。
是非、5つの共鳴腔のうち、3つを使って和音を作りましょう。(通常、音楽の和音とは三つ以上の異なる音を響合成したもの)
これによって和音の連続が諧調となり、しっくりと融和した心地よい音声になるようです。
つまり、聴くひとに「あぁ、とっても良い声だな…」と大きな感動を与えられます。


※声の短問短答の詳細※
by aida-voice | 2012-08-11 14:48