声の短問短答30


「発声を楽器に例えて説明してください」

よく、声帯は弦に例えられます。
ここでは、アコースティックギター(以下ギターと略称)から検証してみましょう。
ギターの弦を弾くと、弦は振幅を繰り返して動きます。
しかし、弦は細いため、周囲の空気を動かし圧を変化させるには至らない。
そこで、ボディ(胴)に取り付け、木の板を弦と同じ速さで振動させる。
ボディにはサウンドホール(穴)があり、それによって空気の波が高まって、聴くひとの耳に達します。
さらに、胴のくびれた形状により、振動が複雑になって、より魅惑的な音に成長するのです。
このように、楽器を研究すると、何が起こっているのか、よく理解できます。
さて、ヒトの発声です。
弦が声帯、ボディが共鳴腔に当てはまります。
原理はほぼ同じ。
違いは・・・
ギターは弦が六本に対し、ヒトの声帯は一つ(左右二枚で一組)。
ギターのボディは一つ(くびれを考慮して空間レベルでとらえれば二つ)に対し、ヒトの共鳴腔は五つ。
しかも、ヒトの共鳴腔は形状・硬度・容積を自由に変えることができる。
ただし、自由度合いは存在場所や個人差があります。
このコントロール性能を獲得(先天的あるいは後天的)すれば、声が良くなったり歌がうまくなったりするのです。【歌の技術は省く】
こんなとこでしょうか。
付け加えるなら、発声は一種の運動ですから、筋肉を伴ったスポーツに例えることもできますね。
以前、お伝えしましたが、ヒトの発声は 『楽器の要素×スポーツの要素』 で決まると考えています。


※声の短問短答の詳細※
by aida-voice | 2012-08-08 10:06