声の短問短答11


「LDP が改善すれば、高音は1オクターブ伸びるって本当?」

本当です。
いいえ、場合によっては、それ以上かも。
では、なぜ?
LDP 〔喉頭深奥ポジション〕の状態の発声運動を身体で例えるなら、羽交い絞めを受けながらジャンプするようなもの。
あるいは、冬用の分厚いウエットスーツ(ダイビングのとき着用するクロロプレンゴム製の保護スーツ)を着た状態でサッカーやテニスをしているようなもの。
これでは動き辛いでしょう。
主に LDP は咽頭収縮筋が関与しています。
そう、これは嚥下のための筋肉。
一般的には発声の筋肉ではありません。
しかし、硬化したり収縮したりすると発声に悪影響を及ぼすことがわかっています。
もちろん、声が出ないとか歌えないとか食事ができないわけではありません。
ただ発声の自由度が奪われるだけ。
歌っていて「今日は何だかコントロールし難いなぁ」と感じたことは誰にでもあるでしょう。
この程度。
でも、このとき LDP に陥っている可能性が大なのです。
そう、LDP は病気ではありません。
ご心配なく。
一種の癖ですね。
LDP には慢性的に固着しているものから緊張やストレスによる一過性のものまでさまざまあります。
よって、この LDP 状態が改善されれば、喉頭の運動範囲が増し、性能も向上しやすくなります。
羽交い絞めを解いてジャンプしたら高く飛べますよね!
これと同じですよ。
高音発声に欠かせない輪状甲状関節の動きは、多くの場合、LDP によって封印されてしまいます。
是非とも改善されることをお勧めします。



※声の短問短答の詳細※
by aida-voice | 2012-08-03 15:42