声の短問短答9


「嚥下と発声は関係があるのでしょうか?」

嚥下のためだけの筋肉があります。
  例:咽頭収縮筋(食べ物を食道へ送り込む)
発声のためだけの筋肉があります。
  例:輪状甲状筋(声帯を伸ばす)
両方を担っている筋肉もあるのです!
  例:胸骨舌骨筋(摂食時に喉頭を引き下げる・発声の最終相)
なお、最近わかってきたことがあります。
声の生成はデリケート(とくに歌唱)なので、発声は嚥下関与筋の影響を受け易いのです。
咽頭収縮筋が硬度を増すと、喉は LDP 〔喉頭深奥ポジション〕を引き起こし、発声能力を阻害したり音質を低下させたりします。
声が出なくなることはないため病気ではありませんが、良い声には不向き。
そして、咽頭収縮筋が少々硬くなったくらいでは飲み込みにまったく影響しません。
逆に、輪状甲状筋が動かないために食事ができなくなることはないのです。
したがって、問いの答えとしては YES でしょう。

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※声の短問短答の詳細※
by aida-voice | 2012-08-03 08:43