運転しながら歌の練習について


「家では大きな声を出せないから、車に乗って発声練習するんだ」
きっと、このような男子は多いと思います。
車の中では、大音量で歌っても迷惑がかからないので、確かに理想的な空間ですね。
今回は、運転しながらの発声について検証します。
知人たちの協力を得て、防音室と車中(運転しながら)で歌ったときの様子を比較してみました。
防音室はヤマハ・アビテックスDr-35、車は二台用意してもらい、車内が静かなハイブリッドカーのプリウスGと、車内にミッドシップのエンジン音が入り込むポルシェ・ケイマンS 。
結果は以下。

1:運転に気を取られ、呼吸がおろそか(浅く)なる
2:シートベルトの圧迫で呼吸関連筋の動きが悪くなる
3:ハンドルを切る瞬間に喉頭周辺筋のバランスが崩れてピッチが変化しやすい
4:室内がやかましい車ほど、発声が粗くなり、声の質が落ちる
5:暗譜したはずの歌詞を忘れやすくなる
6:車のスピードによってリズムが狂う傾向がある
7:何よりも安全運転が保たれない ⇔ 重要

ご存じのように、運転中の携帯電話は禁止です。
携帯電話の操作と車の運転を同時に行うのは難しいという司法の判断ですね。
運転しながら声を出したり歌ったりすることは道路交通法で規制を受けませんが、やはり、本格的な発声練習は安定した空間でした方が身に付くと考えます。
ドライビングボイトレには、十分ご注意くださいね。


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追記1:ちょっと無駄話。車中で歌うとき、右ハンドル(国産車)と左ハンドル(輸入車の一部)のどちらが適していると思いますか。答えは、左ハンドル。その理由は、シートベルトの位置。右ハンドルは右の肩~鎖骨~右肺~左骨盤あたりをサポートします。左ハンドルはその逆。次に、人間の肺は左右で大きさが異なっていることに注目しましょう。左肺は右肺に比べ小さいのです。そう、心臓があるためです。したがって、どうせシートベルトで動きが制限されるなら、体積の大きい右肺より体積の小さい左肺を封じる方が理にかなっていますよね。だから左ハンドルの方が〔多少〕良いと言えます。ただし、最近の車のシートベルトは秀逸ですから、ギュッと押さえつけて呼吸効率を悪くするのもではないかもしれませんが・・・。
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追記2:「本当にポルシェを使って実験したのか?」との問い合わせに応えます。歌いながらの検証ゆえ、安全を考慮し、遠出して茨城県大洗の海岸沿いで行いました。車を貸していただき、諸事手伝ってもらった知人M様に感謝いたします。
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追記3:つい最近、メカニックの耳は素晴らしい旨の記事をアップしましたよね。高性能車のエンジン音は音楽に類します。とくにフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、マセラティなどのエンジンサウンドを聴くことは発声に役立つと考えます。真偽の判断は難しいのですが、実際、わたしの知人が「愛車(マセラティ)のエンジン音を真似していたら、カラオケ歌唱時のピッチ変化やビブラートがうまくなったよ」と言っていたのを思い出します。中でもミッドシップ車は、背中でエンジンの振動を感じ、車内で聴くエンジン音が大きいため、最もお薦め。お金持ちは、経済活性化と声のためにも、高級スポーツカーを買うべきでしょう・・・【微笑】
by aida-voice | 2012-07-28 00:13