痙攣性発声障害と診断されていたが、実は・・・


それが・・・、輪状甲状関節の亜脱臼だったのです。
いきさつは、以下です。
病院で痙攣性発声障害と診断された方が、当サロンを訪れました。
手術をするかどうかで迷っているそうで、外喉頭からのアプローチの可否や効果などを得たいことが主訴でした。
まず、声を聞いたとき、「なんだか通常の痙攣性発声じゃないような気がするなぁ」と感じました。
そして、アナムネーゼ(事細かい問診)を行い、外皮から各種検査をしました。
その結果、片側の輪状甲状関節が亜脱臼を起こしていたのです。
①発声の動きの中で、喉頭隆起が正中から外れる運動を起こすこと
②声の詰まりより、声の割れを中心とした音声であること
④高音や強声のときに明確な症状が出現
③メンタルの影響をほとんど受けていない
⑤原因を特定できる可能性が高い(外力が加わったなど)
この方のケースは、片側の甲状軟骨下角が前方に逸脱し、輪状甲状関節が動かなくなって声帯の伸縮を阻害したため、声が割れてしまい、その状態が長く、喉頭周辺筋が過緊張をお越し、さらにLDP(喉頭深奥ポジション化)となって痙攣様の発声を呈していたものと考えます。
精密な整復を行ったところ、関節は正常に戻り、声が治りました。
本当に良かったですね。


e0146240_1134417.jpg
後ろから見た甲状軟骨・青丸部位が輪状甲状関節







追記1:これまで、痙攣性発声障害と診断された方々を多く診させていただきましたが、診察を受けた病院によって異なる病名を付けられることが多々あります。やはり、「これが決め手だ!」と言った痙攣性発声障害の検査法が確立していないため、ドクターの経験と勘だけが頼り。それゆえ、さまざまな判断がなされるのですね。よって、音声障害は、経験豊富で優秀な耳鼻咽喉科で診てもらいましょうね。 (当サロンは病院ではありません。音声障害の診断や治療は行いませんのでご注意ください。ここでは、治療ではなく、発声の基礎能力を高める施術〔アプローチ〕や各種訓練〔発声筋トレや真呼吸など〕を行っています)




追記:練習しても高音が出なかったり声が張れなかったりする場合は、輪状甲状関節の動き具合も調べてくださいね。





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2012-06-28 11:35