副鼻腔炎と声


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俗称は蓄膿症。
そう、副鼻腔に膿が溜まって炎症を起こす病気。
この副鼻腔炎に罹患すると、声には、どうのような影響があるのでしょう?
二つあります。
まずは、鼻腔粘膜の炎症による鼻腔閉鎖。
つまり、鼻が詰まっている状態ですね。
声はこもった音になります。
次に、呼気の抜け具合が悪くなり、そこを通すために喉頭に過大な力がかかります。
これによって過緊張が生まれます。
何を隠そう、わたしも副鼻腔炎の経験者なのです。
最も症状がひどいとき、喉と声の様子を自己実験しました。
通常、わたしの喉頭周辺筋の筋硬度は平均18Toneです。
しかし、副鼻腔炎時には最大46Toneまで数値が跳ね上がったのです。
これは何を意味するのか?
鼻腔が閉塞され、呼気がスムーズに出ていかないので、努力型の発声に転じてしまったのです。
例えるなら、リコーダー(縦笛)の足部管に布を詰めるようなもの・・・
これでは、音を出すのに、力いっぱい吹かなければ音が出ませんよね。
このときの筋硬度増加は、肩甲舌骨筋・胸骨舌骨筋・顎二腹筋・咽頭収縮筋の一部など、いわゆる外喉頭筋群が主です。
そう、顎二腹筋が関与してきますから、滑舌も悪くなりますよ。
鼻詰まりが長引くと(風邪なども含む)、言葉を噛みやすくなるのも、このあたりに理由があります。
副鼻腔炎は、声にも影響します。
ご病気をお持ちの方は快癒を目指してくださいね。








追記1:副鼻腔炎は繰り返し罹患しやすいので、十分ご注意ください。上顎洞だけでなく眼窩や前頭洞に膿が溜まるケースや、むし歯から起こる歯性上顎洞炎もあります。信頼のおける耳鼻咽喉科や歯科で治療しましょう。






追記2:鼻が詰まると、口呼吸がメインになります。口呼吸は粘膜の乾燥を誘発します。その結果、声帯粘膜の水分含有率が低下し・・・、裏声(ファルセット)が出なくなります・・・。
by aida-voice | 2012-06-18 06:18