げっぷと声


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「げっぷをすると喉が硬くなるの?」と、外喉頭の知識が豊富な宮城さんから質問をいただきました。
お答えしましょう。
げっぷの気体(空気・ガス)は、気管支や声帯を通過するものではありません。
したがって、げっぷそのものでは、外喉頭に大きな影響を与えないと思います。
ただし、げっぷを癖にするひとは注意すべき点があります。
それは、逆流性食道炎です。
横に寝ているとき、胃酸が逆流し、内喉頭に入ります。
もちろん唾液や分泌液で薄められますが、声帯粘膜を溶かします。
どんな声になるのか?
嗄声を中心としたご存じのガラガラ声・だみ声です。
げっぷを多発すると、食道と胃の間にある噴門が緩み、胃酸の逆流が起きやすくなるのです。
したがって、自然に出てくるげっぷは仕方ないとして、無理やり絞り出すのは止めた方が良いでしょう。
声帯粘膜が荒れれば、声門閉鎖に多大な力が必要になるため、喉の筋肉が硬くなるケースも考えられますから、宮城さんのおっしゃることも一理当たっていますよね。


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【げっぷの通り道(赤線)に声帯は在りません…】







追記:無理強いするげっぷの注意事項がもう一つ。げっぷ時の甲状軟骨の動きを観察するとわかるのですが、喉頭を上下に動かしています。そう、嚥下・摂食に関与する動きと同じ。そのため、懸命に繰り返しのげっぷで、喉頭の筋肉が疲労することも懸念されます。ここもご注意くださいね。
by aida-voice | 2012-06-11 08:47