声帯の断面は?


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一般的に呼ばれている『声帯』を正しく表記すると『声帯ヒダ』と言います。
そうです。
ヒダなのです。
その声帯ヒダは、主に、粘膜組織と筋肉から構成されています。
それぞれ、声帯粘膜、声帯筋と呼称します。
声帯粘膜は、非角化重層扁平上皮で覆われています。
ここからは、あまり知られていない面白い話題ですよ。
声帯の断面を顕微鏡レベルで確認すると、声帯粘膜と声帯筋の間に、声帯靭帯が存在するのです。
声帯靭帯は、甲状軟骨前連合から披裂軟骨声帯突起を結び、声帯ヒダを支えています。
蛇足ですが、この声帯靭帯の伸び率が左右で異なると、「右と左の声帯の動きがヘン…」となります。(実際に感じる人は稀です)
そして、さらに驚愕の事実があります。
声帯靭帯と声帯粘膜(非角化重層扁平上皮)の間にはスキマがあるのです。
完全な空洞ではなく、疎性結合組織で充填されています。
ここを『ラインケ腔』と言います。
このラインケ腔に、体液と血液のバランスが崩れて水分が貯留すると、声帯浮腫になります。
ガラガラ声や荒い低音の原因となります。(ヘビースモーカーや市場のセリ人のような声)
逆に、このラインケ腔の水分が不足すると、声帯粘膜全体が委縮します。
非角化重層扁平上皮もシワシワになり、声門が開き、嗄声(かすれ声)や耳障りな高音化を呈します。
まとめです。
声帯ヒダは、表層から、非角化重層扁平上皮→ラインケ腔→声帯靭帯→声帯筋と成っているのです。

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上は模式絵です。
正確には、声帯靭帯はこれほど範囲を有していませんし、弾性円錐との移行部も描かれていません。
あくまで簡易図ですからね。




追記1:実は、仮声帯(前庭)にも靭帯が存在するんですよ。この部位の正確な動きや役目は、まだわかっていないのです・・・。



追記2:ラインケ腔にある疎性結合組織は感染や刺激によって、大きく膨張しやすいこと判明しています。つまり、風邪をひいたり声を乱用したりすると、腫れあがって、声帯ヒダが重くなって声門も開いてしまいます。その結果として、ガラガラ声になりやすいのは、このためです。




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 會田茂樹|あいだしげき





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by aida-voice | 2016-04-16 00:22