声帯萎縮にはヨーグルト!?


最近、巷で流行っているヨーグルト。
美容やインフルエンザ・花粉症の予防など諸々・・・
今回、このヨーグルトが、声帯萎縮(医師から診断された病気)に効くとの報告を、当サロン来院者からいただきました。
経緯はこうです。
数年前、わたしが京都の一色クリニックで月2回の外喉頭外来を担当していたとき。
その方は、地元の耳鼻咽喉科で声帯萎縮と診断され、治療方策を求め一色信彦先生の高診を受けられました。
声帯萎縮に対し、一色クリニックでは、甲状軟骨形成術1型(必要に応じて4型を併用)を行います。
しかし、この方の病気は、手術を行うほどでなかったため、わたしの施術を試みることになりました。
外喉頭のアプローチで何ができるのか?
まずは、視診・触診・外皮写真検査・超音波血流検査で状態を調べます。
その結果、①甲状軟骨舌骨間がやや狭小、②上喉頭動脈の血流が減少傾向にある、ことが判明。
そこで、喉頭牽引で縦軸の喉頭周辺筋をストレッチし、外喉頭専用低周波で筋肉をある程度弛緩させ、喉頭クリニカルマッサージで甲状軟骨舌骨間を広げる手技を行います。
術後の検査で、数値の即時効果は認められるものの、かすれ声〔嗄声〕の変化はありませんでした。
京都と東京で何度も受けていただきました。
あるとき「〇〇さん、ヨーグルトはお好きですか。ヨーグルトは粘膜を強化すると聞いています。施術と並行して、試してみたらどうですか?」と何気なく進言しました。
それから、1年半が経過。
この方からのお言葉で、「おかげさまで、最近はかすれが気にならないほどに良くなってきました。言われた通りヨーグルトを毎日食べました。本当にありがとうございます」と。
わたしは、「それは、ヨーグルト・パワーかもしれませんね」とお答えしました。
これまで多くの声帯萎縮や声帯溝症の方々のアプローチさせていただきましたが、改善傾向:変化なし=2:8だと感じています。
本来、医学の世界では、声帯萎縮は自然快癒しないものと定められています。
しかし、当サロンにお越しになった方の中の極一部は回復し、耳鼻咽喉科の先生が驚いた話を何度か耳にしました。
さて、今回の主役はヨーグルト。
なぜ、ヨーグルトを勧めたのか?
ヨーグルトには、ビタミンAやビタミンB2が豊富に含まれているため、粘膜を丈夫にする効果があるのです。
そう、声帯は粘膜と筋肉の2層から成ります。(細かく分類すると5層)
声帯萎縮の原因はわかっていませんが、読んで字のごとく、声帯が萎縮すること。
萎縮すると、声門(声帯のすきま)が常に開いてしまい、そこから空気が漏れ、かすれ声になります。
声が、まったく出なくなることは少ないでしょう。
いつもかすれてしまい、聞き返される。
長時間の会話が苦手。
高音発声が困難。
喉が乾燥する。
ヨーグルトは粘膜に働きかけるため、その結果、組織が再構築されれば、かすれは減ります。
今回のケースは、施術が効果的だったのか、ヨーグルトが良かったのかわかりませんが、試す価値はあるかも。
なお、当サロンのアプローチは、発声向上を補助する目的で、喉頭の血流を増やして再生能力を高めるもの。
声帯萎縮を含む病気を、直接、治すものではありません。
お間違いなく・・・


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追記:声帯萎縮の方の特徴は、上喉頭動脈の血流不足です。さらに、発症の始まりには、LDP (喉頭深奥ポジション)を併有している方がほとんどだと感じています。ここに予防や改善のヒントが隠されていますね。


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声帯萎縮の様子を描きました
声帯エッジの状態に注目してください

by aida-voice | 2012-03-13 05:04