とある質問


「ボイスケアを受けてから歌いにくくなり、なんか違う気がするんですが・・・」

そのように感じる方も少々いらっしゃいます。何が起きたのか理解してください。このように語るほとんどが発声関与筋の硬いひとです。それに伴い 喉頭深奥ポジション の存在や輪状甲状筋関節の動きが少ない。この硬い状態から、ほんの少し柔らかくなるだけで、今まで使いきれていなかった筋肉が動きだしたり、発声力が高まったりします。つまり、本来の声の運動性を取り戻したのですが、それに慣れていないため、違和感を覚えるのです。いわゆる『好転現象』と言っても良いでしょう。例えるなら、長年、調律していないピアノを弾き続けていて、久しぶりに調律したら「むむむ、なんか弾きにくいぞ」と感じるのと同じ。でも、調律後の状態が本来の姿。徐々に声の出しやすさや歌いやすさに慣れるので、ご安心ください。なお、整備不良の喉がお好きな方は、その後のボイスケアを受けずに放置すれば、動きの悪い硬い癖が戻ってくるでしょう。




「発声の機能変化は施術ミスではないの?」

いいえ、違います。ごくごく稀に「求める声と違った」「むしろ前の声が良かった」「逆に声が出し辛い」「声が低音化した」など、声が変わったことに不満をおっしゃる方がいます。声の機能変化は、その人の本来の声に至ったり、変化した声に追いつかなかったり、好転も暗転も“個人の感覚”によるもので、施術ミスではありません。皆さまは、声の変化を求めお越しになったものであり、そのため、新規のとき、アプローチ後の効果および結果に対して、いかなる保証も責任も負わないお約束をさせていただいております。施術を受けて「良かった」と感じる方がほとんどですが、「思い通りではない」と感じる方も若干いらっしゃいます。それゆえ、施術を受ける判断は慎重に。お迷いの場合は、お越しにならないのが賢明かと・・・。なお、開店以来、施術事故(過誤)はありません。当サロンでは、万一、施術によって器質的な損傷が確認〔医師の診断書および事故(過誤)を裏付ける客観的な証明書の提出〕された場合は、施術事故(過誤)として迅速に誠心誠意対応させていただくつもりです。




とある質問_e0146240_21355927.jpg





by aida-voice | 2012-02-26 04:59