背が高い・体が大きいだけで、声が大きいと勝手に思われるのです!


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簡単な実験をしました。
二人の男性にご協力をいただきました。(歌手やアナウンサーのようなプロボイスユーザーではありません)
一人は、身長の高く体格の良い男性。
もう一人は、身長がやや低い男性。
そして、計測器を準備しました。
サウンドレベルメーター。
これは、音量を測る機器です。
昔は高額でしたが、最近は騒音計としても安価に売っていますね。
まず、この二人に、一般的な会話の音量とされる60デシベルで話すよう訓練しました。
声の質や内容にはこだわりません。
口から10センチメートル離した位置にサウンドレベルメーターを固定し、常に60デシベル付近をさすようにしゃべる。
「では、何かしゃべってください」と頼むと、「えっ、何を話そう…」と困惑気味。
最初は、やや戸惑っていたため、ならばと書物を朗読していただきました。
やっぱ人間って、いきなり「さあ、しゃべってください」と求められると、うまくできないものなのですね。(わたしもそうです)
その後、お互いに他愛もない会話をしながら60デシベルの音量を身につけていきました。
声が大きすぎても、小さすぎても、間髪入れずチェックしながら感覚をフィードバックさせます。
そして、簡単な自己紹介の言葉を考え、発声する。
Good job!
二人とも数十分で慣れてきましたね。
さあ、これで実験の用意は調いました。(この文章内容での「用意がととのう」は、「整う」ではなく「調う」が正しい漢字だそうです。知らなかったぁぁぁ)
次に、またまた知人に参加していただきました。
この二人を知らないわたしの知人です。
その知人の前で、二人の男性は自己紹介をします。
2分はかかりません。
次に、練習のときのように男性二人で会話をしてもらい、その様子を見聞きしてもらいました。
ここで質問です。
「あなたは、二人の男性のうち、どちらの声が大きいと感じましたか?」
計4人に尋ねました。
結果です。
①身長が高く体格が良い男性だと思う 0人
②身長がやや低い男性だと思う    2人
③変わらないと思う         2人
同じ音量にもかかわらず、身長が低い方の声が大きく聞こえた。
なぜ?
ここからは推察の域を出ませんが、一般的に『見た目に大きなひとは、大きな声でしゃべるものである』と思われているのかもしれません。
そう、イメージです。
身長が高かく体格が良い男性は、低音で大きな声。
身長が低かったり痩せていたりする男性は、細く小さな声。
そんな勝手なイメージを持っているような気がします。
このことから、背が高い・体が大きいだけで、声が大きいと勝手に思われるのです!
実は…、このことで悩んでいる諸氏が多いのです。
それほど、小さな声ではないはずなのに「聞こえにくい」「日ごろから声が小さい」と周囲から言われて困っている。
そう、身長が大きかったり体格が良かったりする男性のこと。
話すことが億劫となって、さらに小声となり、悩んでいるひともいます。
対処法は、サウンドレベルメーターを片手に、70デシベル以上で話す癖をつけることをお薦めします。
常にチェック。
声帯に問題なく、LDP でなければ、弛まない練習で獲得できるケースが多いと考えます。
是非、お試しいただき、他者から小さな声と思われないようになってくださいね。
また、皆さんも体型だけで声のボリュームや質を決めつけないよう気をつけてください。
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声や音に興味を持つ方は、これも大切なことですからね。

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追記1:その後、アイマスクを使用して目隠し状態で実験した結果、体格に関係なく、同じ音量に聞こえたそうです。



追記2:あなたは、錯視(さくし)の図形を知っていますか。そう、同じ長さや大きさにもかかわらず、長短や大小に錯覚してしまうこと。今回の話題は、見た目に対する聞こえの錯覚ですから、“錯聴”(さくちょう)とでも命名しましょうか《笑》

 


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 會田茂樹|あいだしげき 

 
by aida-voice | 2016-05-14 00:28