背中から見た横隔膜の正しい位置は?


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背中から見た横隔膜の正しい位置は1~4のどれでしょう?
正解は2です。
思っているより上!
空気(吸気)は胸郭内部の肺の中しか入りません。
もし、お腹に空気が入ったら大変。
死んじゃいますよ。
以前も書きましたが「さあ、お腹に空気をたくさん入れるのが腹式呼吸ですよ」と言うのは間違いです。
正確には「お腹と背中の筋肉を十分に動かして、肺に空気をたくさん入れるのが理想的な腹式呼吸ですよ」となるでしょう。
皆さんも真実を知って、素晴らしい発声をしてください。


呼気が増えるだけで・・・
①声帯振動が大きくなり声量が増します
②振幅効率が良くなるので高音が出しやすくなります
③呼気の気流が安定するため P・PP(ピアノ・ピアニシモ)が美しくなります
④ベルヌーイの定理により喉に力を入れることなく発声ができます
⑤緊張しても途切れることなく安心して歌えます


ただし、正しい呼気でなくてはいけません。
正しい呼気とは?
ⅰ腹腔運動と胸郭運動の連動がスムーズであること
ⅱ肋軟骨に伸縮性の動きがあり、肋椎関節の可動域が大きいこと
ⅲ流通管となる喉頭部が深奥でないこと 《 LDPの回避が重要!!! 》
ⅳ喉頭蓋の運動性を有し、できるだけ垂直に立てられること
ⅴ鼻腔閉塞(鼻づまりや鼻中隔側弯症など)がないこと
要件はまだまだありますが、上記がおおまかな項目です。

最後に、『歌唱のための正しい呼気=肺活量の絶対的多さ』にはなりません。
肺活量が多い方が有利ではありますが、その空気の使い方(流し方)で声への影響が決まってきますからね。
念のため。




追記1:実は・・・、美しいビブラートも、〔呼気〕と〔輪状甲状筋〕によって決定されるのです!



追記2:高音にも呼気が大きく関与
強くてきれいな高音…
細くてどこまでも伸びていく高音…
それは聴くひとを魅了するための高音…
輪状甲状筋はもちろん、呼気と共鳴腔によって決まってきます。



追記4:歌唱(とくにクラシック)の途中や後半で、ピッチが落ちてしまうひとは、呼気の使い方が正しくないのかもしれませんよ!

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 會田茂樹|あいだしげき

 
by aida-voice | 2016-04-11 00:26