発声障害で声が割れるケースの改善法


痙攣性発声障害や機能性発声障害で、喉が詰まる感じより、声が割れることを主訴としている方へ朗報です。
最初に、肩甲舌骨筋および咽頭収縮筋の過緊張がないか確認してください。
この状態であるひとは、まず何よりも、この筋硬直を改善してください。
喉頭牽引やピンポイントマイクロストレッチングが効果的。
次に、懸垂機構(茎突咽頭筋や茎突舌骨筋)の柔軟性の獲得です。
頚部側面から茎状突起に沿った正確な喉頭クリニカルマッサージを行ってください。
この二点の問題をクリアすると、「はい」「そう」「だめ」などの二語が、詰まりも割れもなく、楽々発声することができるようになります。
ただし、二語のみ。
「ありがとうございます」「いらっしゃいませ」などは、まだまだ無理です。
しかし、二語ならば、他者に怪訝な顔をされることなく発せます。
そこで、「ありがとうございます」を、「あり」「がとぅ」「ござぃ」「ます」と二語ずつへと分解します。
最初は切れ切れでオッケーです。
何度も訓練を繰り返し、徐々につなげていきます。
どんな言葉でも、この感覚の話し方を徹底的に身につけます。
すると、どうでしょう!
他者が気にならない程度までなめらかに会話ができるようになってきます。
どうです、こうやって難病を乗り越えた患者さまが多くいます。
あなたも、是非ともクリアしてください。
ただし、上記二点の運動性能を獲得しなければ、何も始まりませんからね。


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黄色楕円部がピンポイントマイクロストレッチング適応個所
赤色楕円部が喉頭クリニカルマッサージ適応個所
緑線部が茎状突起








追記:現在の医療ではなかなか完治できない発声障害の方は、喉頭の運動性能を増すようがんばってください。すらすらと話すには、一般人の数倍の運動性能が必要です。わたしが施術内で進言しているのは「いっこく堂さんのようになってください」です。発声を巧みに操れるようになれば、披裂軟骨を開大および閉鎖する各筋の不随意の動きにも対応できるようになります。同時に、共鳴腔間の構築能力も獲得できますから、他者から発症前より『良い声』との評価を受けている方もいらっしゃいますよ。事実、わたしも発声障害を克服したひとりですが、昔の友人に会うと「會田って、こんな良い声だった?」と驚かれます。昔は、小声でこもっていたため、よく「えっ」って聞き返されていましたからね。しかし、今ではHigh Cを含むアリアを軽々と歌いこなしています・・・【うまいかへたかは聞いたひとのご判断(笑)】




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2012-02-02 00:08