輪状甲状関節亜脱臼と肘内障の類似考察


先日、『輪状甲状関節の亜脱臼は肘内障に似ている!』と記載したところ、多くの質問をいただきました。
「何が似ているの?」と。
まず、肘内障は小さな子供の肘(ひじ)が抜けることです。
橈骨頭が、尺骨の輪状靭帯から脱した状態。
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黄色帯が輪状靭帯

上橈尺関節は、一般的な関節とは言えないほどの簡易な構造です。
輪状靭帯によって留められているだけ。
そのため、正確な脱臼には当てはまらないと考えます。
実際、肘内障は脱臼ではないとの意見も多いのです。
そこで、確定的な関節を形成しない輪状甲状関節のケースに近いこともあり、『輪状甲状関節の亜脱臼は肘内障に似ている!』と書いたわけです。
●軟骨同士の接続を医学的な名称である関節と称して良いのか?
●関節窩が曖昧であることの解釈は?
●ヒンジ運動とスライド運動のバランス問題はどうするの?
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赤丸が輪状甲状関節

これまでの経験上、輪状甲状関節の亜脱臼は稀ではありません。
精密な触診で判断できます。
軟骨はX線に映らないため、レントゲンでの診断は難しい。
また、外傷で亜脱臼するのか偶発的生得なのかわからず、左右の可動範囲に違いを生じたり動きが止まったりする程度で、痛みは無い症例ばかり。
どんなに歌の練習しても、高音が出難い場合は、一度、検査をお薦めします。
これらから、『輪状甲状関節の亜脱臼は肘内障に似ている!』と載せたのです。
おわかりになりましたでしょうか。







追記:高い声が出ないって、いろんな原因があるんですよ。その原因を探ってキチンと対処すれば、奇形や不可逆的疾患を除き、90%以上が改善可能だと思います。あなたの喉は大丈夫?






~メッセージ~
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by aida-voice | 2011-12-18 00:47