呼気圧と呼気スピードの訓練について


優秀なボイスアドバイザーの中川啓太先生との呼吸に関する質疑応答


中川
「歌にかかわる呼気圧と呼気スピードの運動の違いを教えてください」

會田
「良い質問ですね。まず、呼吸は複合運動です。使う筋肉や関節などを列挙しましょう。細かく挙げるときりがありませんので、主なもの。内・外肋間筋、起立筋群、横隔膜、肋椎関節あたりでしょうか。そこで、呼気圧のアップに必要なのは内・外肋間筋と肋椎関節、呼気スピードを上げるために必要なのは横隔膜と起立筋群です。この違いを知っておくと良いでしょう」

中川
「なるほど。では、それぞれのトレーニング方法を教えてください」

會田
「実は、呼気圧も呼気スピードも、他覚的に感じていただかないと、それを再現するのが難しいと考えています。例えるなら、歩くことはできるが一度も走ったことのないひとに、突然走りなさいと命じても大変でしょう。これと同じ。だから、単に口を閉じて息を溜める訓練をしたり素早く細く息を出す訓練をしたりしても大きな効果は期待できません。フィジカルを十分に活動させてこそ求める呼吸が可能になります。まず、呼気圧アップのトレーニングです。①立った状態、②他のひとに油性マーカー(キャップしたまま)くらいの太さの先端で、③肋椎関節の横突間靭帯付近を押してもらい、④深呼吸を行う。⑤第3~10番目の左右を順に行うこと。この棒の先端が支点となって胸郭が開く状況を作り上げます。【写真A】 次に、呼気スピードのトレーニングですね。①立った状態、②おなかをふくらませながら前に突き出し、【写真B】 ③その後、おなかをへこませながら前かがみになり、【写真C】 ④繰り返し行い、⑤徐々に早くしていく。なお、呼吸が過度に加速しやすいので、過換気症候群にならないよう十分に注意してくださいね。それにしても中川先生は、よく勉強されていますね。さらなるご活躍を願っております」

中川
「ありがとうございました」






追記:JOY君にご協力いただきました。(感謝です!)

【A】
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【B】
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【C】
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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-09-06 01:12