喉が詰まって声が出にくいひとって、本当は声が良いひとなの?


はい、その可能性はあると思います。

喉〔舌骨・甲状軟骨・輪状軟骨〕は
人体の中で唯一、空中につりさげられた器官(内臓などを除く)です。

次の絵は、頭頚部と甲状軟骨および舌骨を、右斜後から見た状態です。

茎突舌骨筋と茎突咽頭筋を描きました。
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緊張したり体調を崩したりすると
安定感を求めるためか、喉は奥へと入り込みます。
(実際には、詳しい直接の原因はわかっていません)

当サロンでは、この状態を 『深奥Position』 と称します。 《しんおうぽじしょん》

その絵を供覧します。

上が深奥化していない状態、下が深奥Positionの状態。〔追記2を参照〕
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この深奥Positionになる方々には特徴があります。

それは、喉が大きいひと。

これは、舌骨や甲状軟骨が大きいことを意味しますから
音質に関与する共鳴腔が大きくなるのです。

確かに、共鳴腔は使いこなさなければ良い音声にはなりませんが
楽器として考えた場合、共鳴腔が大きなほど響きや音色が良くなります。

例えば、ご自宅にある縦長のアップライトピアノと
ホールにある大きなグランドピアノでは
一般的にグランドピアノの方が音が良いと考えられていますよね。

これと同じ理屈です。

そう、舌骨と甲状軟骨の形状(大きさ・角度・厚みなど)によって
音声が異なることがわかっています。

これらのことから、「喉が詰まって声が出にくいひとって
本当は声が良いひとなの?」はおおむね成立します。

喉の詰まりを改善するため、当サロンに通院して完治した方の多くは
その後、声そのもの(質)が良くなっています。

実際に、昨日のようなお言葉
「声の出しにくさを克服した女性からのメッセージ」を多くいただきます・・・

皆さまの声の改善や向上を心より願っております。






ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



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追記1:甲状軟骨(舌骨を含む)の横幅は、ヒトの発生学から考察すると、頚椎椎体(棘突起と横突起を省く)の横幅とほぼ同じ程度。しかし、個体差や破格が多く存在する場所でもあります。大きかったり小さかったり。喉頭隆起が尖っていたり後端が広がっていたり。とくに椎体横径より大きな場合は、深奥化に伴って、より深く入り込むように感じます。こうなっては詰まるのは当たり前。お大事に…







追記2:「深奥Positionは病気ですか?」と問われますが、これは病気ではありません。甲状軟骨や舌骨の位置の状態を示すだけのものです。深奥化しても、呼吸ができなくなったり、嚥下・摂食が不能になったり、声がまったく出なくなったりすることはありません。ただ、喉が詰まった感じがして、声が出しにくいのです。ほとんどの耳鼻咽喉科や呼吸器科でも、病気とは認定されません。(痙攣性発声障害や機能性発声障害の病気は除く)







~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-07-20 06:14