左を向く、右を向く… 声が変わるひとは要注意


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「顔(首)の向きを変えたら声が変わる」ひとは以下のいずれかが考えられます。
①茎突咽頭筋の左右の筋バランスが異なっている
②茎突舌骨靭帯の左右の長さが異なっている
③中咽頭収縮筋内結合織繊維の左右の量が異なっている
④咽頭共鳴腔の空間形状が生まれつきシンメトリーでない
⑤その他の理由
以前、ある声楽家が「観客から『右から聴くのと左に位置して聴くのでは多少音が違う』と言われました。
耳鼻咽喉科に行っても声帯に問題ないそうです。
何が起こっているのでしょうか?」と悩み当サロンにお越しになりました。
検査した結果、右の茎突咽頭筋が左に比して緊張があり、右を向くと甲状軟骨が押し込まれ共鳴腔が狭くなって劣音となっていました。
実際、防音室内で左右に向いたときの音の違いも確認できました。
そこで、改善のためのアプローチ。
喉頭牽引機を改造し、右に10度の角度をつけ、右茎突咽頭筋の伸展を増加し、6㎏15分の荷重で牽引しました。
右茎突咽頭筋に3MHz50%2W10分の超音波を照射しました。
茎状突起から甲状軟骨縁まで、起始停止とモーターポイントを熟考しながら、ストレッチングを繰り返しました。
これら数回の施術で、左右差は改善され、左右の聞こえの違いは消失したのです。
数十例に対処してきましたが、やはり①が最も多いのではないかと考えています。
左を向く、右を向く・・・、声が変わるひとは要注意ですよ。

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聴こえって大事ですね!



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甲状軟骨・輪状軟骨・気管軟骨を左後方から見た状態に茎突咽頭筋を加えた絵





 
by aida-voice | 2016-03-18 10:06