舌が長い?


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「あなたは舌が長いから滑舌が良くないのよ」と言われ、気にして来院したナレーターがいました。
いろいろ調べてみると、決して長くはありませんでした。
ただ、このひとの大きな特徴が二つありました。
①舌骨が深く入っている
②茎突咽頭筋がTightになっている
そう、この二つの状態によって舌が回転して前方に突出しているのです。
おさらいです。
舌根の正しい位置を確認しましょう。

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下顎内にある舌を透過した様子
オレンジ色部が舌(くるっと回って空中に浮き、舌骨で支えられています)
赤色部が本当の意味での舌根(多くのみんなが思っているのは舌奥)
紫色部は筋腱移行部(ここが硬くなると舌の動きを制限され、滑舌が悪くなることが判明!!!)

さて、ここからが医学的。
舌には、骨と交通を持たない内舌筋と、骨に付着する外舌筋があります。
内舌筋は、舌の本体そのもの。
種類は4つ。
上縦舌筋、下縦舌筋、横舌筋、垂直舌筋。
次に外舌筋の種類。
同様に4つ。
最も大切なものがオトガイ舌筋。
そして、舌骨舌筋、茎突舌筋、口蓋舌筋。
ただし、口蓋舌筋は舌の筋肉ではなく、口蓋の筋肉に
属していると記載のある医学書もあります。
機能としては、大まかに『内舌筋は舌の形状を変えること』、そして『外舌筋は舌の位置を変えること』と覚えましょう。 
外舌筋に関して、もう少し詳しく述べると、オトガイ舌筋は重要な3種の動きを担っています。
舌の突き出し、舌を引っ込める、舌の下制(下げること)です。
舌骨舌筋はオトガイ舌筋と共同で下制を、茎突舌筋は舌の
挙上(上げること)を行います。
そうです、舌ってとても大切。
よく理解して、流れるような滑舌を獲得してください。
正しい機能を知ると「いま、自分の舌はどのように動いているのか?」「言葉をかみやすいときは、どうすれば良くなるのか?」が次第にわかってきます。

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追記:滑舌を良くするには舌の血液循環を良くしてください。皮膚上からオトガイ舌骨筋を、筋線維に沿って Massage すると良いでしょう。オトガイ舌筋ではありませんよ。手法は二つ。Skin reduction method と Skin push method です。正しく行えば、これで完璧。





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 會田茂樹|あいだしげき 

 
by aida-voice | 2016-05-30 00:34