賛否両論 Part19 枕


巷で、声に関わる情報を集めてみました。
すると、Aさんの意見とBさんの意見では正反対。
これらを科学的かつ独断的に解説してみたいと思います。
22回に分けて掲載する予定。
さあ、どっちが正しいの?


Part1 うがい
Part2 加湿器
Part3 吸入器
Part4 スポーツ
Part5 飲酒
Part6 セックス
Part7 自転車
Part8 ダンス
Part9 ガム
Part10 たばこ
Part11 飛行機
Part12 船
Part13 タートルネックの服
Part14 ネクタイ
Part15 あくび
Part16 ハミング
Part17 ささやき声
Part18 昼寝
Part19 枕
Part20 ジェットコースター
Part21 カラオケボックス
Part22 ×××


さて、Part19は枕。の回です。

「枕を使って仰向けで寝ると、翌日、声の調子が悪くなるから
枕は使っていないのよ」とおっしゃるソプラノ歌手を知っています。

枕と発声は関係するのか。

論点は次の3つ。
1枕の有無で声は変わる?
2使用するときの形状で声は変わる?
3寝方(仰向け・横向き・うつ伏せのどれが良い?)

知人や来院者などのエリートボイスユーザーに質問調査してみました。

その結果、ほとんどが気にしていないとのこと。

それでは、やや科学的に検証してみます。

ここで、最初にお断りしなければならないのは、人間は必ず寝返るする事実。

つまり、一定の使用条件を継続できないため、寝入りの姿勢によって語ります。

一般的な枕の形状と寝方としては、頚椎の正常カーブを
崩さない程度の高さで、仰向けに寝るひとが多いと思います。

つまり、枕を使う目的の一つは、自然に立ったときの
姿勢のまま眠れるようにすることです。

この状態なら肩にも首にも喉頭にも悪影響は少ないでしょう。

よって「枕を使って仰向けで寝ると、翌日、声の調子が悪くなるから
枕は使っていないのよ」との意見は誰にでも当てはまるものではなく
枕の高さや大きさが体に合っていなかったり
頚肩部に負荷がかかる寝方であったりする可能性があります。

さらに、枕を使わない方が声が良くなる根拠もありません。

したがって、枕の使用は好き好き。

これも、まさに賛否両論。

ただし、注意があります。

機能性発声障害の方(専門医で診断済み)や
喉頭深奥Positionの方(病気でなく筋肉の癖)は
仰向けで寝ると『喉が詰まる・締まる』感覚が増すひともいます。

深夜に目を覚ますほどの酷い症状ではありませんが
朝目覚めると、何となく感じるようです。

理由は判明しています。

甲状軟骨の自重によって、喉頭全体が頚椎方向に沈み込むからです。

証明として、極力、横向きやうつ伏せで寝るように
工夫してもらうと、この感覚は消失します。

十分お気をつけください。

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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-05-26 09:53