咽頭共鳴腔の位置はどこ?


人間の喉を楽器に例えると・・・

ここではアコースティックギター。

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音に関係する構造で大切な箇所が3つあります。

ヘッド(糸巻き)、弦、胴(ボディ)です。

これをヒトの発声器官に当てはめると、ヘッド=輪状甲状筋や後筋
弦=声帯、胴=共鳴腔となります。

さて、ギターの構造の中で、『音の良さ』に
最も関与するのはどの箇所でしょうか?

つまり、ギターの優秀さを左右するものです。

もうおわかりですよね。

音色や響きを担う〔胴〕です!

胴の素材と作りによって音が決まります。

これまで、歌や発声の本では声帯が強調されてきましたが
実は共鳴腔が重要だったのです。

共鳴腔の中でも、咽頭共鳴腔が最重要です。

位置と運動性と空間率が理由です。

それでは、咽頭共鳴腔はどのあたりにあると思いますか?

おおよそですが、舌骨の後方(奥)と考えてください。

頭頚部CT矢状断面画像写真の黄色が舌骨体で、赤丸が咽頭共鳴腔の位置ですね。

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この舌骨が前方へ出てくると、喉頭蓋は垂直に立ち上がりやすくなり
咽頭共鳴腔の体積は最大になります。

これこそ「喉を開ける」「喉を開く」と言われる状態。

自在に、そして、楽に、このポジションへと移行しなければ
芸術的な声の質を得ることはできません。

決して力ずくで広げるのではありませんよ。

また、喉を開ける間違った方法として
舌を思いきり押し下げるトレーニングがあります。

これは、口腔共鳴腔および咽頭共鳴腔(一部だけ)の
拡大は為し得ますが、舌と喉頭周辺の筋肉が硬化して
自由度を完全に失ってしまうのでやめた方が良いと思います…

是非とも、しなやかな動きと共に
咽頭共鳴腔を使い切って、極上の声を獲得しましょう!




追記:CT写真の赤丸内で、ピョコンと立ち上がっているのが喉頭蓋です。




~メッセージ~
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by aida-voice | 2011-04-14 06:21