声の印象は3秒で決まる!?


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あるデータで、見た目の印象は6秒で決まってしまうと知りました。
そこで、声は何秒で決まるのか、簡易な実験をしてみました。
まず「おはようございます、今日の東京地方の天気は曇り時々雨または雪ですが
午前中は寒いものの、午後から暖かく過ごしやすい一日になるでしょう
なお、大阪方面では発達した低気圧の影響を受け・・・」と録音しました。
センテンスとセンテンスは可能な限り間を空けず、ゆっくり、かつ、一気に読みます。
そして、2種類の音源を用意しました。
美声と駄声。
それを数名に聞かせたのです。
開始する前に、「録音の声を聞き、内容ではなく、何らかの印象や感じを
得た瞬間に挙手して、その特徴を教えてください」と伝え、スタートしました。
その結果、最速の0.5秒と最遅の12秒を取り除いたデータの平均が約3秒でした。
もちろん彼らの答えは「声が良い」「信頼できる」「酷い声」「怪しい感じ」など
音としての声の印象を的確につかんでいました。
ただし、この実験は、被験者の主観が大きく、比較対象も曖昧であるため
稚拙な実験だと思います。
いずれ客観的正当性を確保し、かつ、大規模(被験者数を1000人以上)な
実験ができればと願っています。〔実際には難しいでしょうね -苦笑-〕
したがって、約3秒と言う秒数は絶対値ではないと考えますが
声は見た目よりも早く、その人物像を決めてしまうのかもしれませんね。
確かに、見た目の場合は、一瞬とは言え、顔つき、表情、態度、好みなどを
総合的に判断してから印象を決めています。
つまり、印象付けに至るまでに、思考しなければならないのです。
しかし、声の場合は、より直観的な感性にゆだねられているような気がします。
そう、感じたまま、アッと言う間に。
以前、あるレコード会社のオーディションの審査員をさせていただいたとき
周囲の先生(歌手や作曲家)が、瞬時に判定を下していた様子を思い出しました。
驚きの早さでした。
声って、印象付けにとても重要なパーツなのです。
そう、恐ろしいほどに。

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追記:歌の場合も、多くは最初のワンフレーズで印象が定まってしまいます。歌の印象とは『歌がうまい』『歌がへた』など、かなり決定的です。さらにヒトは、一旦そのような印象付けを行ってしまうと、簡単には思いを変えることができないのです。つまり、歌の出だしが良ければ『歌唱力がある』となり、歌い始めを失敗すると『音痴』と決めつけ、それを長きに渡って信じていくことでしょう・・・






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 會田茂樹|あいだしげき 

 
by aida-voice | 2016-05-20 00:12