書籍「喉体操」10


二 トレーニング項目
この項目では、喉そのものではなく、共鳴腔と呼吸による発声能力の向上をめざします。


4エアすすぎ
ちまたでは、エアギターが流行っていますが、声の響きと明瞭さを増す一法としてエアすすぎがあります。
まず、声帯の振動によって作られた原音は、かぼそく、誰も同じような小さな音です。
それを、喉頭室、梨状陥凹、咽頭、口腔、鼻腔などで共鳴させ、個性ある音に加工していきます。
空気(呼気)は、最終的に、口と鼻から出ます。
とくに重要となるのが口です。
その中でも、くちびるが最重要。
これは、トランペットやクラリネットのベル(朝顔)に相当します。
つまり、最終調音の部位になるのです。
歌がうまいと評価されている歌手の口を観察すると、おおむねくちびるを有効に使っています。
有効に使う特徴とは、くちびると歯が接触しないことと、くちびるがとがったり大きく開いたり自由に動くことでしょう。
エアすすぎは、それらの動きに関係する軟部組織に柔軟性を与え、活動的にトレーニングします。
それでは試してみましょう。
うがいや歯磨きをするときに使用する水と同じ量の空気を口中に入れます。
空気で口の中を、リズミカルにすすぎましょう。
次の二点がコツです。
一 くちびると歯の間をふくらませる(最重要)
二 ほおを大きくふくらませる
空気の量を増やしたり少なくしたり、左右交互、早くしたり遅くしたり、ほおの各筋肉をしっかり動かすことです。
毎日3分ほどおこないます。
これによって、鼻中隔下制筋、上唇挙筋、口角挙筋、頬骨筋、笑筋、下唇下制筋、口角下制筋、口輪筋、頬筋などがストレッチされます。
吹奏楽器は、空気排出口の形状や大きさで、音の響きや音色が大きく変わることが知られています。
人間も同じです。
滑舌をふくめ、良い声には、くちびるの使い方が予想以上に関与しています。
さらに高い効果を求めるなら、ちょっと難しいのですが、くちびると歯の間をふくらませた状態で、くちびるを横に引き伸ばしたり、ツンととがらせたりしてください。




追記:過去に写真入りで解説したことがあります ⇒ エアすすぎ
なお、内容は若干変化しています。





~メッセージ~
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by aida-voice | 2011-03-20 04:32