書籍「喉体操」8


2喉持ち上げ筋ストレッチング(茎突咽頭筋と茎突舌骨筋)・・・懸垂機構

茎突咽頭筋と茎突舌骨筋は、頭骨の茎状突起から始まり、甲状軟骨縁と舌骨に付着して、喉を持ち上げる作用があります。
空中にある喉を、ぶら下げている筋肉とお考えください。
この筋肉がいつも硬い状態であると、ベクトル方向からも推察できますが、喉全体が奥上に入って、大切な咽頭共鳴腔をせまくする可能性があるのです。
これでは、良い声は獲得できません。
また、甲状軟骨と舌骨が上がって舌の運動性能を低下させるため、滑舌も悪くなってしまいます。
そこで、ストレッチングです。
全身の力をぬきましょう。
口をかるくあけてください。
半開きでけっこうです。
あくびをしてください。
口を大きく開いてはいけません。
そのとき、しっかり下まで、喉を下げることを意識してください。
難解な言い回しになりますが、甲状軟骨下端が胸骨上部にふれるのではと錯覚するほど下げます。
けれども、力んではいけません。
楽に、楽に。
やりにくいときは、舌の奥をそろりと押し下げても良いでしょう。
その体勢を保ったまま、ゆっくりと顔を真横に向け、そのまま頭を少しだけ後ろ(背中側)へ倒します。
耳の穴の下から、あごのえら(下顎角)の下部あたりが、ピンと張る感じを得てください。
胸鎖乳突筋のストレッチングとは異なりますので、その違いにご注意ください。
呼吸を続けながら、時間は左右二十秒ずつ。
微調整のポイントは、甲状軟骨の下げ具合と頭の傾斜角度のコントロールです。
やはり、無理をしないよう、痛みを感じる場合は中止してください。




※補足※
懸垂機構の筋力アップは他書でも声高に述べられているものですが、運動科学の観点から考えると、やはり筋力増強を叶えるためには筋柔軟性が不可欠なのです。筋硬化や筋肉のコリが存在するケースでは、どんなに筋トレをしても、残念ながら『有効筋力』を獲得することは難しいでしょう・・・



~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-03-08 07:11