書籍「喉体操」7


第5章 実践編 発声能力を高めよう

実際の体操です。
精密におこなうと数多くの体操や運動になってしまいますが、ここでは簡単で効果的な六通りを示します。
その六通りの体操は、大きく二つにわかれます。
ストレッチングとトレーニングです。
ストレッチングは、動きが少ない筋肉や関節の柔軟体操です。
おもに喉の筋肉を対象にしています。
トレーニングは、発声能力を高めるための各種体操になります。
おもに喉以外の発声器官を対象にしています。
はじまるにあたり、本書付録の簡単解剖図と鏡を準備してください。
また、割りばしを用いるトレーニングもあります。
さあ、発声能力を高めましょう。





一 ストレッチング項目


1喉引き下げ筋ストレッチング(肩甲舌骨筋)

肩甲舌骨筋は、肩甲骨上縁から起こり、舌骨に付着して、喉を引き下げます。
この筋肉は、目で確認することができます。
正面を向きます。
舌骨から左右の肩関節方向へ、カタカナの『ハ字』状に存在します。
鏡で見てみましょう。
この筋肉は、発声に関して言えば、動きに重きをおいていません。
柔軟性に着眼します。
肩甲舌骨筋が過緊張すると、発声時に喉頭を奥下へ引きこみ、発声効率を悪くすることと、各種共鳴空間の体積を小さくします。
つまり、筋肉がギュッと硬くなると、声のコントロールが困難になり、さらに音声の響きがなくなります。
存外、ふだんから硬くしているひとが多いと感じています。
会話時やテレビで、喉をよく観察してみましょう。
この筋肉が、頻繁に大きく浮き上がってしゃべっているひとは、なんだか声が苦しそうに聞こえます。
したがって、つねにやわらかい状態であるようストレッチします。
方法です。
背中で腕を組み、肩を固定します。
肩が動かないよう意識すれば十分です。
顔を真横に向けます。
その状態から、あごの先端を、ほんの少し斜め上に突きだします。
肩甲舌骨筋が伸びている感覚をつかんでください。
呼吸を止めないよう、二十秒間、続けてください。
もちろん反対側も。
張りのコントロールは、あごの方向と突きだし具合でおこなってください。
また、絶対に無理しないよう、痛みを感じる場合は中止してください。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-03-07 04:07