声帯について 〔ミックスボイスの真実〕


声帯について・・・
あなたは本質を知っていますか?
どのくらいの大きさだと思いますか?
線だと思っていますか?
何層構造なのか知っていますか?
どうやって動いているかわかっていますか?
「さあ、声帯に力を入れて閉じなさい!」「もっと右の声帯を開いて!」と指導する先生がいます。
そろそろ科学的に話をしませんか。
多くの発声指導の現場では、数十年前の考えを引きずっています。
古きを懐かしむのは素敵なことですが、発声は科学です。
新しい事実を受け入れて前進しましょう。(もちろんイメージの重要性は認識していますが、根拠なきイメージでは「うまくできる」「できない」が“運”のみに頼ってしまいかねません)
さて、声帯は筋肉と粘膜で構成されているのは周知の事実です。
さらに細かくわけると、3~5層であることが知られています。
これまでは、声帯を上から見た状態で 振動する長さの度合いで語られていました。
しかし、声帯は線ではなく面で捉えなければならないことと、さらに層構造をした厚みを加味して振動率を求めることが重要であることが判明したのです。
したがって、線と面と厚みの総合関係によってピッチが決まってきます。
さらに、実は、この筋層こそがミックスボイスの重要な役割を果たすことがわかっています。
概要を説明すると、裏声は声帯粘膜のみの振動。(声帯筋を硬化させて振動させません)
地声は声帯粘膜と声帯筋の同時振動。(声帯粘膜は、瞬時の硬度変化ができないことと、水分含有率が高いため、どの音階でも振動します)
声帯は、呼気によって細かく振動しますが、一定の呼気圧を保つと『うねり』のような波を打ちます。
そして、数層から成る声帯筋の各層を順に硬度変化させれば、意図されたミックスボイスが達成できます。

一般的には、声帯を喉頭ファイバーの写真でしか見ていないせいか、常に上から見た状態でしか話をしません。
主に線だけです・・・
繰り返しますが、声帯は線と面と厚みの組み合わせなのです





追記:声帯の線と面(二次元的)は喉頭ファイバーで研究できますが、面(三次元的)と厚みは喉頭解剖による研究が必要です。
e0146240_17473438.jpg
米国メイヨークリニック喉頭機能外科教室での摘出喉頭(解剖は医師)による触診実験(手指は會田)







~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-03-02 00:12