寒い外から暖かい屋内へ入ると鼻水が出るわけ


Past Article Reorganization

e0146240_1315519.jpg

寒いところから暖かいところへ移動すると鼻水(鼻汁)が出ますが、これは鼻腔粘膜直下の毛細血管の血行が関係しています。
メカニズムは次のようです。
冷たい外気にさらされた状態によって毛細血管は収縮してしまいます。
そして、突然、暖かい場所に移動すると、急激に毛細血管が拡張します。
この結果、充血して鼻腔粘膜から多量の分泌液が出てきます。
これが鼻水。
鼻水が鼻から外へ出てくると、歌唱は難しくなります。
歌えないわけではありませんが、実力を出し切れなくなってしまいます。
垂れた液体をすすり上げなければなりません。
そのとき歌唱とは無関係の吸気を強いられます。
これによって呼気圧のコントロール性が失われます。
結果、P&PPやビブラートがやり辛くなりますね。
次に、鼻汁が内喉頭に入った場合です。
後鼻漏のようなものですね。
この鼻汁が声門(二枚の声帯の間)を通過して気管支に入ってしまうと咽〔むせ〕を生じます。
また、鼻汁が声帯に付着し、呼気などによって乾燥が促進すると、液体の粘度が増してしまい、痰がからんだようになってしまいます。
これを取り除くために咳払いが必要になります。
このような状態では、歌を中断するほどでなくとも、歌に集中はできませんよね。
さて、予防法。
もうおわかりですよね。
そう、マスクの着用です。
マスクによって温度差を緩和し、乾燥も防げます。
寒い日の外出時は、是非ともマスクを着けてください。
蛇足ですが、寒い屋外から暖かい屋内へ入ると顔が火照ってくるのも、指先がジンジンするのも、これと同じような皮下毛細血管拡張現象ですね。



追記1:なお、温度や粘膜に対する感受性の違いがあるので全員に同様の症状が起こるものではありません。また、この要因が、機械的刺激作用・生体防御反応・〔寒暖差〕アレルギーなどの可能性もあります。



追記2:鼻水をすすり上げるとき、一気に息を吸い込みますよね。
その際の外喉頭を詳しく観察すると・・・
①甲状軟骨を押し下げる運動を強いる ⇒ 胸骨舌骨筋の過使用
②ひとによっては肩甲舌骨筋が大きく浮き上がる ⇒ LDP
歌のためには早い改善が望ましいでしょう。
e0146240_1423592.jpg






~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2016-02-03 13:26