声に良い(悪い)飲み物ってあるの? お酒 〔アルコール飲料〕


会食や合コンなど飲んで歌って、楽しいひと時。
いきなり質問です。
アルコールを飲むと声は良くなるか?
答えは、多少なら「はい」、飲み過ぎは「いいえ」です。
アルコールを摂取すると、身体の血流が良くなったり体温が上昇したりします。
発声は筋運動ですから、これらによって運動性能は上がります。
声帯効率も良くなるでしょう。
しかし、これも程度が大切。
飲み過ぎると、ご存じのように筋肉は弛緩し、運動性能が落ちてしまいます。(歌唱時のピッチやリズムも狂いやすくなるでしょうね)
また、肺からの呼気にアルコール成分が混じってきます。
これは、声帯や粘膜を刺激します。
そして乾燥が増大します。
喉が渇くのが、この現象です。
陽気になって会話も音量も増え、それに伴い呼吸量も回数も増えるため、乾燥は一層進みます。
まちがいなく多少の嗄声(声帯が正常に閉じなくなり、かすれ声になること)が生じます。
こうなると、歌えない訳ではありませんが、より上手に歌うことは困難になります。
次に、どうせ飲むなら、どの種類のアルコールが声に影響が少ないか?
過去に友人たちと、ビール・シャンパン・カクテル・サワー・ワイン・日本酒・紹興酒・焼酎・グラッパ・ブランデー・マッコリ・ウォッカ・テキーラなど飲み比べて声の違いを測ろうとしたことがありました。(なんてったって数年前まで趣味でバーも経営していましたからね。それゆえ酒には詳しいのです!)
結果から申しますと、酒とは『エチルアルコールを含んだ飲料』のことで、製造法はもちろん味わいと度数の違いでだけあって、結局どれも同じ。
そう、酔っぱらってしまうだけ。(苦笑)
ただ、炭酸を含んだアルコールは腹部膨満感を来し、ゲップを誘発しやすくなるため、多量の摂取はお勧めしません。
さらに、度数の高いハードリカーをストレートで飲むと、咽頭が焼けつく感覚を得るため、ミネラルウォーターやトニックウォーターで割ることを提言します。
これこそ酒焼けで『だみ声』になってしまいます。(液体および蒸発アルコールによる声帯粘膜への集中攻撃のようなものです!)
やはり、お酒はほどほどに・・・
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◆次回は果汁。そう、果物のジュースです。「声に良い(悪い)果汁ってあるの!?」と驚きの内容を二回に分けてお届けします。乞うご期待!




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



追記1:アルコールを受けつけない体質(アルコール脱水素酵素やアルデヒド脱水素酵素の働きが弱い)ひとは、無理に飲まない方が良いでしょうね。そして、アルコールの過飲は、口腔・咽頭・食道の発癌リスクが高くなり、声だけでなく身体にまで悪影響ですから十分ご注意ください。



追記2:喉ニュース目次集『アルコール(お酒)の飲み方』も参考に。飲酒にはチェイサーが必須。ご確認くだされば幸甚です。
なお、現在、會田は体調不良(めまい)のためほぼ断酒しております・・・





~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-02-02 00:10