白血病の治療過程の声


慢性骨髄性白血病治療薬のグリベック服用によって「喉に力が入りにくい」「しゃべり辛くなった」「食べ物を飲み込みにくい」とおっしゃるケースで、当サロンのアプローチが有効な事例があります。
その最新検証を簡単にお伝えします。
このような場合、喉頭周辺筋が多少の低緊張におちいることは以前にお伝えしました。(病気そのもの、あるいは薬剤の副作用かどうかは、わたしには定かではありません)
さて、その後の詳しい検査で、懸垂機構の一部に筋硬直が認められたのです。
これは、低緊張や筋弛緩に相反しますが、喉頭の形状保持(静的ポジショニング)と、最低限の呼吸・嚥下・発声の安定的活動を行うために起こっているのではと推測します。
新しく判明したことが二点あります。
①実は、懸垂機構の引き上げの中核と考えられる茎突咽頭筋を無闇に弛緩させてしまうと、逆に、嚥下や発声がしにくくなってしまうことがあるのです。
したがって、当該患者さまへの喉頭クリニカルマッサージは、この点を十二分に留意して行う必要があります。
e0146240_1364416.jpg

②喉頭クリニカルマッサージが低緊張に対して有効である仮説が出来上がりました。
それは、血流改善。
低緊張の状態の筋肉の血行を良くすると、喉頭運動性能が上がって、正常可動(つまり健常発声)が確認されることがありました。
ただし、薬効起因であれば継続的に効果を発揮してくるため、永続結果とはなりません。
このように、「喉の中で何が起こっているのか?」「微細な動きはどうなっているのか?」「いかなる手法を用いれば最善か?」をしっかり把握してアプローチすれば、かなりの好結果を獲得できるまでになってきました。
まずはご報告まで・・・
最後に、白血病で苦しんでいらっしゃる皆さまの一日も早い回復を心より願っております。
お大事になさってください。



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



追記:グリベックの重大な副作用の一つとして横紋筋融解症があるようなので、この点も筋力低下に関係しているのかもしれませんね。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2011-01-14 16:19