痙攣性発声障害の最新報告


過去も現在も、痙攣性発声障害の患者さまを毎日診ております。
痙攣性発声障害の方やその疑いのある方は、まず、優秀な専門医にかかってください。
そして、ボトックスや手術の対象にならない方や、それらを受けても芳しくなかった方は、当サロンがお役に立つ場合があります。(治療ではなく、喉の運動能力を高めたり喉にリラクゼーションを与えたりして発声を楽にしています)
この病気に関しては、これまでも外喉頭の観点から詳しくお伝えしてきました。
今回は、最新情報も織り交ぜ、簡潔にまとめてみます。

〔痙攣性発声障害の原因〕
原因不詳がほとんどですが、一部に過度なストレスや大声や高音発声の強要があります。
ジストニアの一種とも言われますが、その病気でないひともいるようです・・・

〔主な症状〕
内転型では、声が詰まる・声がふるえる・声が割れる・苦しい。
外転型では、無声子音に続く母音の無声現象・連続する息もれ。
特殊型では、初音が出にくく次の音がかすれるなど種々。

〔最大のお悩み〕
恥ずかしい・聞き返されるのがイヤ・声が小さいと注意される・やかましい場所で話せない・電話が苦手・プレゼンなど緊張すると声が出ない・気の小さい人物だとか、根暗だと思われてしまう・初対面で怪訝な顔をされる

〔治療法〕
根治の治療法が存在しない。
対症療法的にボトックス注射、手術(甲状軟骨形成術や内筋切除術)、漢方薬投与、音声訓練など。

〔当サロンのアプローチの目的〕
痙攣性発声障害の病気を治すのではなく、発声を楽にして、たとえ痙攣があっても乗り越える喉の運動性能を獲得する。

〔初めて当サロンの施術を受けた後の反応〕
当サロンの施術を受けると・・・(回数は個人差で異なる)
①術後は筋肉がやわらかくなり声がかすれるが、数日後から楽に発声できる。
②術後は喉の力が抜けて楽に発声できるが、徐々に詰まり感が戻ってくる。
このいずれかです。
しかし、筋肉には反応力と記憶力がありますから(そう、自転車に乗れるようになったり逆上がりができるようになったりするのと同じ運動性能)、繰り返しの施術で、良い状態(楽な発声)が長くなってきます。

〔改善の様態〕
痙攣性発声障害(音声振戦症や過緊張性発声障害の方々を含む)は、無声時および発声時の両方共に筋硬化させます。
必ずです!
そして、病魔を克服した、つまり乗り越えられた皆さんの外喉頭には特徴がありました。
その順序が以下です。
4期にわかれます。
第1期:無声時も発声時も過緊張している(主に初検時や来院して間もないとき)
第2期:複数回の施術で無声時の過緊張が緩和する ⇒ この時期が最も長いため、ここで断念してしまうひとが最も多い難関のゾーン
第3期:発声時の過緊張が減るにしたがって、声を出すことが楽になってくる(最初のうちは意識的)
第4期:無意識でも力を抜くテクニックが身につき、どのような場面でも楽に会話ができる
これらを叶えるには、無声時だけでなく有効な Utterance treatment (発声しながらのピンポイントストレッチ)が必須!!!
その独自手法が完成しています。
自負するものではありませんが、かなりの効果があります。
軟部組織が相手ゆえ、本当に大変でした・・・
どんな音程や音量、どんな速度や息づかい、どの場所(ミリ単位の部位)に、そしてアプローチの力加減やタイミング。
このタイミングは超大切!
これが狂うと、まったく意味がないことも判明しました。
そのための楽譜と練習曲も作り上げました。
当サロンでお試しください。

再び申し上げますが、日々発展している現代医療でも、いまのところ完治は難しい状況だと思われます。
当サロンでは、あくまで「喉の運動性能アップで、病気の症状を乗り越えましょう」の趣旨を目的としています。
「声が震える」「声が詰まる」「声がかすれる」って、非常に辛いことです。
周囲に声のご病気のひとがいましたら、怪訝な顔つきで「えっ?」と安易に聞き返したりせず、温かく見守ってくださいね。
集中すれば聞えますし、前後の内容から理解できるはず。
痙攣性発声障害や音声障害の皆さまの症状改善とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
お大事になさってください・・・



e0146240_21322231.jpg
ブルーの丸印が Utterance treatment の重要部位





ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice | 2010-11-30 00:30