高音発声時に目を閉じるって?


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高音発声時に目を閉じるタイプには二通りあります。
①曲を解釈して演出の一つとして目を閉じる
②余裕がなく必死になって目を閉じてしまう
つまり、目を閉じるという行為を、コントロールしているか否かなのです。
これらは、じっくり聴いて様子を見れば、すぐに判別できます。
その基準として「心に響いてきたか?」「感動したか?」が挙げられます。
ひとを感動させるには①でなくてはなりません。
歌手にも観客にも、歌に内在する“ゆとり”が生まれてきます。
そして②は自然に目が閉じてしまうタイプ。
これは、高音をコントロールできていないひとに多く見受けられます。
では、どうして目を閉じてしまうのでしょう?
根本は恐怖。
えっ・・・、恐怖!?
そうなのです。
実は「高音は難しい」「高音は大変」と怖がってしまうからです。
それらは運動生理学の観点からも説明できます。
ただし、仮説です。
ヒトは恐怖を感じたとき、前頭筋と後頭筋が共同で頭皮を後方へ動かし、額の皮膚を持ち上げ、髪を逆立たせます。
その前頭筋は、眼輪筋と部分的につながっているのです。
したがって、恐怖を感じると、前頭筋と連動しながら眼輪筋が目を閉じさせます。
反射的に起こるため仕方がありませんが、高音を自由に発せられるひとは恐怖を感じることはないので、目を閉じなくても済みます。
つまり、喉の運動性を高めれば、高音発声が楽々になったり余裕が出てきたりします。
これで勝手に目を閉じることはなくなります。
皆さんも、是非、ゆとりある高音発声を獲得して、「ここぞ」と言うとき “ 演技で ” 目を閉じて観衆を魅了してください。


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追記1:高音発声で、不自然に体を揺らすのも上述の類(たぐい)でしょうね。





追記2:ジャンル別にみると、J-POPやRockは感情を込めて眼を閉じるのはOKですが、クラシック(声楽やオペラ)において閉眼はご法度です。もちろん演技演出の一環なら構いませんが。
ここで、高音発声で目を閉じない訓練をお伝えします。方法は幾つかありますが、今回はその一つです。
1:目をカッと見開きます
2:その際に眉(まゆ)も出来るだけ高く持ちあげましょう。
3:眉の位置をキープしたまま瞼(まぶた)を閉じるように力を入れます
4:目は完全に閉じなくても構いません
5:その状態を保持して一曲(3~5分程度)歌いましょう
6:この訓練は、一日1回この一曲で十分です
これで目ヂカラも獲得できれば一石二鳥かも・・・(笑)
※注意:喉ニュースに具体的な方法を載せると、過激に行ったり長時間行ったりして、逆に効果を半減させたり筋肉を痛めたりするケースを耳にします。過度なトレーニングはお控えください。そして、一切の保障や責任を持ちませんので、すべて自己判断で適切に行ってください。




喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 





~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。




 
by aida-voice | 2016-05-15 00:04