ジストニア発声


よく痙攣性発声障害(SD)とジストニアの関係を問われます。
ジストニアに罹患しているからといって必ずSDになるものではないようですが、この診断は音声専門医に任せるとして、当院には両疾患の方々が大勢来ます。
現在、この二つは異なる疾患のようですが、やっぱ似ています。
しかし、細かく調べると大きな違いがあります。
それは、痙攣する筋肉の場所と声の様子。


痙攣(筋緊張)に・・・
SD:左右差が少ない
ジストニア:左右差が存在 ← これが最大の特徴と言えるでしょう!

肩こりや首こりと
SD:ジストニアほど大きく関係しない
ジストニア:大いに関係する

疲労との関連
SD:身体が疲れると多少声が出にくくなる
ジストニア:肉体的(筋)疲労と関連あり

声の様子
SD:詰まる、割れる、途切れる、大きな声が出せない
ジストニア:多くは嗄声(させい)がメインとなる → 平常発声も可だが、喉頭疲労が顕著!

筋硬直の場所
SD:内喉頭筋(後輪状披裂筋など)が主
ジストニア:外喉頭筋(肩甲舌骨筋など)が主 ← これも重要な性質!

頚部の違和感
SD:発声しなければ気にならない
ジストニア:発声時以外も気になることが多い


このような違いがあります。
ジストニア発声の場合、ダイレクトに声帯を動かす筋が侵されていなければ、改善は可能だと思っています。
発声は筋運動です。
筋肉は微細な電気の信号によって指令を受けています。
それを考慮したジストニアに効果的な電療を開発(使用方法の発見)しています。
さらに、ジストニア症状を起こす筋肉を見つけ出し、その部位に対してピンポイント・マイクロストレッチを施すことで発声がグングン楽になります。
ある程度、ジストニア症状を抑え込めば、日常生活に問題ないレベルまで回復できますよ。
お大事になさってくださいね。

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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



追記1:ジストニアって思いのほか存在しています。目の周りのピクピク痙攣(疲労を除く)、首が突っ張り傾いてしまう痙性斜頚、字を書くときにブルブル震える書痙など・・・



追記2:発声時のみジストニア症状を起こす場合は、もともと痙性斜頚に罹患しているひとが、胸鎖乳突筋と肩甲舌骨筋の筋膜癒着(癒合)を伴っているケースがあります。とくに中間腱を中心として広範囲に存在するときは、歌唱に大きく影響します。特徴は、何しろ歌い難くなる・高音が出ない・声質が落ちた・力むようになった・声がかすれる・歌唱後の疲労が激しいなどでしょうか!?




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-11-16 13:10