平井堅さん大研究


ここ数年、わたしの尊敬するビッグアーチストである平井堅さんを研究してきました。
詳細報告は専門誌に発表しますが、喉ニュースでは要点をわかりやすく掲載します。
わたしが最初に平井さんを初めて知ったのは名曲『楽園』です。
2000年のことですね。
以来、彼のCDやミュージック・クリップ(プロモーション・ビデオ等)を収拾し、楽しませていただきました。
それら研究の集大成です。
まず、平井さんの喉の高い運動性能に驚かされます。
圧倒的な喉頭性能・・・
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触診しなくても、TVやビデオの画像から、喉頭の二次元的動きに加え三次元的動きの良さもはっきり確認できます。
野球で例えるなら、メジャーリーガーのレベル。
平井さんのピュアな高音はどこから出てくるのか?
一説には、平井さんのピッチと曲速度を上げると一青窈さんの歌声にそっくりだと言われています。
実は、一青窈さんの喉も研究していますが、答えは、平井さんと一青さんの喉の形が似ているからです。
詳しく述べると、次のポイントが相似形であると思われます。
1:甲状軟骨の形状
2:舌骨の形状
3:共鳴空間の形状
とくに1に関しては、甲状軟骨翼の角度が鈍角(広角)で、甲状軟骨板の大きさが頚部の太さに比して大きいことが共通ですね。
つまり、一青さんの喉を大きくすると平井さんになり、平井さんの喉を小さくすると一青さんの喉になるのです!
さて、平井さんの特徴に戻ります。
次に重要なのは、平井さんの舌骨のPositionです。
これはすごい!
横向きの画像で何度もチェックしていますが、ここぞと言うときの平井さんの舌骨前方移動に伴う咽頭共鳴腔拡大力は筆舌に尽くしがたい素晴らしさなのです。
そう、発声三角の大きいこと大きいこと・・・
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素晴らしい発声三角の大きさ!


平井さんの甲状軟骨は大きく秀逸な形状ゆえ、喉頭隆起は目視できる存在です。
歌っていないときの喉頭隆起(のどぼとけ)はしっかり認められます。
しかし、歌い始めたとたん、喉頭隆起と下顎(オトガイ)を結ぶ線は一直線となります。
喉頭隆起の突端がわからなくなります。
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おぉ、excellent


驚きです。
そこが平井さんの真骨頂。
輪状甲状筋をしっかり稼働させ、輪状甲状関節のヒンジ運動およびスライド運動を巧みにコントロールしながら、咽頭共鳴腔を自在に操る。
圧巻ですね。
ビデオを見ると、平井さんはやや苦しそうに歌っていますが、実際は楽に高音を出しています。
喉頭の自由な動きから考えると、余裕で歌っているはず。
もし、全力でギリギリ高音を発声していたら、アッと言う間にスタミナが無くなってしまったり、ガラガラ声になってしまったりします。
そして、無理矢理発声の金属音的な高音ばかりでは、聴く方も疲れてしまいます。
つまり、平井さんは感情をこめて “演技” で歌っているのです。
これこそ王者の証し。
一般人は簡単にまねできませんよ。
お間違いなく。
これまで『楽園』から『大きな古時計』『瞳をとじて』、そして最近の『アイシテル』まで大ヒットが数々。
ところで最近ちょっと気になることがあるのです。
TVの歌番組などで拝見拝聴していると、極小な嗄声(かすれ声)が増幅する瞬間が、ごく稀に存在しているように感じます。《2010年秋現在》
訓練された聞き分ける能力を持った耳で、よ~く聴かなければわからない程度。
これは、咽頭収縮筋の硬度アップによる甲状軟骨深奥現象ではないかと考えます。
披裂軟骨の動きを阻害し、声門間隙の開大を促してしまう可能性が出てきますよね。
同時に、喚声点〔パッサージョ〕を迎えるとき、ときどき発声三角の形状の乱れも確認しました。
三角形の面積が若干小さくなりますから、咽頭共鳴腔の体積が減って音色に影響してきます。
①多忙ゆえ筋疲労が元で起きたのか!?
②甲状軟骨の維持に負荷がかかっているのか!?
もしかすると、原因はこのあたりにあるのかもしれませんね。
共に活躍の証でしょう。(平井さんはプロ中のプロゆえ、歌唱技術と喉頭能力で回復できるはずですから大きな心配はいらないと思いますが…)
それにしても平井さんの喉頭の形状と運動性能は極上で、絶世のトップアーチストであると断言できます。
そう、正真正銘、わたしが平井堅さんの大ファンですから。
末永いご活躍をお祈り申し上げます。



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:上図の絵は、平井堅さんの風貌に似ている方の横顔を該当腺や面積と合うように作画したもので、平井堅さんではありません。また、当内容は本人を直接検査したものでなく、音声と映像から考察した予想です




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-11-14 00:07