意外な咽頭収縮筋の重要性


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咽頭収縮筋は嚥下運動の際に咽頭を収縮させる働きがあります。(上絵は斜め後ろから見た喉頭:薄ピンク色部が咽頭収縮筋図)
そう、食事するための筋肉・・・、したがって「声には関係ない!」と多くの方々は思っています。
しかし、この咽頭収縮筋の柔軟度が減少すると、声に悪影響であることがわかってきました。
咽頭収縮筋は、上咽頭収縮筋・中咽頭収縮筋・下咽頭収縮筋の三種あり、声にかかわるのは中咽頭収縮筋(緑線)と下咽頭収縮筋(濃赤線)です。
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中咽頭収縮筋は舌骨の両角を取り巻くように始まりますが、中部は横へ走って舌骨の半分まで存在します。
この筋肉が過緊張すると舌骨を奥へ引き込みます。
下咽頭収縮筋は甲状軟骨翼後部から始まるため、過緊張によって甲状軟骨は固められるように動きを失います。
もちろん、病的に硬化するのではないため、摂食(食べ物を食べること)も通常の発声もできます。
何の問題もありません。
しかし、繊細な声や歌唱にとっては不都合な状態。
下咽頭収縮筋は高音発声や張った声に、中咽頭収縮筋は声の響きに良くない影響を与えます。
そう、咽頭収縮筋は嚥下のための筋肉です。
けれども筋状態で声にも関与することを知っておきましょう。
実際、非常に多くの方が、この咽頭収縮筋が硬いのです。
それでも、そのことに気づいていない・・・




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





追記:咽頭収縮筋の硬度は、グライディングテストと甲状軟骨反転触診で知ることができます。多くの触診を繰り返した結果、最も硬化するのは、甲状軟骨側面後縁付近の下咽頭収縮筋筋腱移行部と、舌骨後端の下部括約筋近辺筋腹ですね!




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-09-21 18:30