オペラ鑑賞のマナー(咳のエピソード)


昨日(2010年9月16日)も、お招きを受けNHKホールで英国ロイヤル・オペラ「椿姫」を研究および鑑賞してきました。
当初、ヴィオレッタ役にはアンジェラ・ゲオルギューの予定でしたが、彼女の娘の病気(手術)により降板し、代役としてエルモネラ・ヤオに白羽の矢が立ちました。
アンジェラ・ゲオルギューの生声を聴くのは5年ぶりだったので、大変楽しみにしていました。
残念至極です・・・
さて、エルモネラ・ヤオですが、以前にもアンナ・ネトレプコの代役として急きょヴィオレッタ役を演じたことがあるそうです。
どんな歌手か興味がありました。
初めて聞く声ゆえ評価が難しく(わたしはオペラ評論家では無いため)、多くは語りませんが、これからますます伸びるのではと大いに期待しております。
今回、舞台と共に観客も観察してきました。
高額なチケット代金であるためか、若いひとが極端に少ない。
ちなみに、わたしのあてがわれた席の料金は54,000円です。(いつも感謝いたします!)
実際、演目企画から舞台製作、オーケストラや合唱など、大勢のスタッフを引き連れて海外からやってくるため、この金額になるのはやむを得ないのかもしれませんが。
受け継がれる古典芸術が、若いひとにもどんどん浸透することを願っております。
観客を観察していて気になる点があります。
紳士淑女の集まりゆえ、上演中の私語や席移動などの明らかにマナー違反のようなケースはありませんが、やはり些細なことがあります。
そのいくつかを列挙します。
①聞き馴染みのある曲に対してメロディを口ずさんだりリズム刻んだりするひと
②紙袋やポリ袋を持ちこみ、それがガサガサ音を立てる
③香水をつけすぎて臭いひと
④場間の閉幕時、周囲に聞こえる大きな声であれこれ解説しているひと
⑤おじさんの呼気時の鼻息〔後ろからスーーースーーーと大きな音が雑音となる〕
まあ、⑤に関しては、わたしもアラフィフのおじさんですから、肝に銘じなければと思っています≪苦笑≫
咳に関しては仕方がないと考えます。
だって、人間の自然現象である反射の一つですからね。
咳をしやすいひとは、飴やキャンディをなめるなど、対策を講じると良いでしょう。
しかし、咳が禁止のケースもあるのです!
美輪明宏さんのコンサートに招かれ、何度かうかがったことがあるのですが、上演前に「他のお客様の迷惑になるので咳は極力お控えください」とアナウンスが流れます。
それを聞いた瞬間、『えぇっ、咳をしたらどうしよう・・・』と、逆に咳払いをしたくなってしまいました≪笑≫
いつも楽屋でお会いすると、優しく気さくにお話しくださいますから、安心はしていますが・・・
また、これは25年前に亡くなった祖父から聞いた話。
祖父は大の美空ひばりファン。
コンサートにしょっちゅう行っていました。
今から40年以上も前のあるコンサートのとき、祖父は風邪気味だったそうです。
それでも大好きな美空ひばりさんを見たくて出かけていったのです。
案の定、歌唱中に『ゴホンゴホン』と咳こみました。
かなりひどかったのでしょう。
美空ひばりさんに「他のお客様に迷惑がかかるので退出してください」と、舞台上から言われ、祖父は席を立ったそうです。
祖父に、落胆もしくは怒りを感じたのではと問うと「いや~、美空ひばりに直接声をかけてもらったから嬉しい」と大喜びだったそうです。
そのエピソードを生涯自慢していました。
ファンって強いですねぇ。
ともあれ、コンサートや公演は、周囲に迷惑をかけぬよう楽しく観劇してください。
この先、すべてのエンターテイメントが隆盛しますよう・・・
心より願っております。
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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:10月1日から渋谷パルコ劇場で美輪明宏さんの音楽会<愛>が始まります。毎年恒例1ヶ月近くのロング公演です。わたしは、美輪さんの家族ぐるみのお付き合いのある知り合いから初日にお招きいただき、楽屋でご挨拶させていただく予定。本当に楽しみです!




追記2:神田うのさんの情報では、19日の公演中、エルモネラ・ヤオが第1幕で降板し、アイビン・ペレスが交代して歌ったそうです。
つまり、アンジェラ・ゲオルギューの代役の代役・・・
こんなこともあるのですね。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-09-17 00:27