Small Voice View 3


ときどき、ごくありふれた声のトピックや、喉の四方山話(よもやまばなし)を掲載します。
できるだけ平易な言葉かつ短い文章で書きます。
また、わたしの思い、イメージ、検証されていない経験則などの話題も増えるでしょう。
したがって、ボイスアドバイザーや喉頭科学に詳しいひとは飛ばしても構いません。
名づけて「Small Voice View」(スモール ボイス ビュー)。
Viewは、景色・眺め、見解・考え方の意味です。
この記事によって、ちっちゃな発見があることをお祈りします。

第3回は『声って不思議でステキ』を載せましょう。

喉と声に深く携わっていると「本当に声って不思議だなぁ」としみじみ感じます。
声は、コミュニケーションの重要なポジションを占めています。
現代では、声なくしては生活が成り立ちません。
あまりにも「声を出す」ことが当たり前になり、病気や調子を崩さない限り、無頓着になっています。
以前にも詳しくお伝えしましたが、声を作り出す源である声帯(せいたい)は、もともと声のために作られたものではないとの仮説があります。
進化の過程で、エラ呼吸から肺呼吸になったとき、声門(せいもん)から下に水や食物が入らないための防御壁と考えられています。
そう、神様あるいは創造主がいるとすれば、人間に声を与えようとは思っていなかったのかもしれません。
楽器で例えるなら“弦”にあたる“声帯”。
左右に二枚あり、筋肉と粘膜から組成されています。
呼気によって弾かれたり、ベルヌーイ定理に基づき声帯ヒダが寄ったりして、声の源である音が作られます。
その原音に色付けするのが、各共鳴腔と舌や唇(くちびる)。
声帯で作られる音は、あくまで原音であり、各人によって大きく異ならないこともわかっています。
つまり、男女の違い(根本的に声帯の長さや厚みが違う)や年齢および体格の差は除き、同年代のA君とB君では、声帯で作られた原音は似ている可能性が高いのです。
だからこそ、共鳴腔が大事なのです。
楽器でも同じ。
バイオリンやギターでは、弦よりも胴の出来によって音色が変わってきます。
良い声は共鳴腔で決まると言っても過言ではありません。
声の良いひと、歌のうまいひと、ものまね上手なひとの喉を詳しく調べると、もれなく共鳴腔を存分に使っていますね。
音色では咽頭共鳴腔(いんとうきょうめいくう)、言葉のキレでは口腔共鳴腔(こうくうきょうめいくう)でしょうか。
共鳴腔を自在に使いこなしてください。
ひとの心を魅了する声を・・・
わたしは、そのお手伝いをしています。
やっぱ、声って不思議でステキですね!
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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記:「喉をあけなさい」「喉を開きなさい」「お腹から声を出しなさい」「息を流しなさい」「喉の力を抜きなさい」「大きな声を出しなさい」「もっと響かせなさい」など、これらすべて咽頭共鳴腔の空間率が高くなるとクリアできることがわかってきました。それには、舌骨後端にある中咽頭収縮筋(ちゅういんとうしゅうしゅくきん)と舌骨をつるしている茎突舌骨筋(けいとつぜっこつきん)に柔軟性があり、自然な力で顎舌骨筋(がくぜっこつきん)とオトガイ舌骨筋によって前方移動できればOKですね。声帯も、それを動かすのも、すべて軟部組織(なんぶそしき)から成りたっています。その軟部組織の性能をアップすれば、思い通りの声になるのは間違いありません。
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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-08-23 18:54