甲状軟骨の裏の世界


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声帯の開閉を担う筋肉は、すべて甲状軟骨の裏に存在しています。☚ 重要な事実! 
通常は見ることも触ることもできません。
しかし、咽頭収縮筋を弛緩させ、絶妙のバランスで反転させれば、甲状軟骨の裏側を知ることができます。
もちろん簡単ではありませんし、万人に適する手技ではありません。
反転させると、それに伴い反回神経も伸長されますから、絶対に真似しないでくださいね。
反回神経が切れたら、一生涯、声に苦しむことになりますよ。
會田は、なぜ出来るのか?
それは、指先で反回神経の走行位置を探し出すことができるから。
これには、センシティブな触覚と超絶技巧のテクニックが必須です。
また、喉頭解剖で、何度も何度も、筋肉と神経を直接指先に覚えさせてきたから。
次の写真が、実際に甲状軟骨を反転させた状態です。


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左の披裂軟骨(青)と後輪状披裂筋(赤)を描き込みました。
また、次の写真は喉頭模型です。


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実物の約3倍の大きさです。
したがって、指の角度や位置がやや異なっていますが、指の差し入れの“感じ”がわかればと存じます。
さて、このテクニックで何ができるか?
ピンポイントマイクロストレッチによる披裂部の運動性アップがメインとなります。
主な適応は以下です。
①歌手や声優の発声効率の向上
②披裂軟骨脱臼の整復(陳旧性を除く)
③声門閉鎖不全の改善
④痙攣性発声障害内転型の症状緩和(治療目的を除外)
ただし、LDPや過緊張を伴うケースでは、甲状軟骨反転そのものが困難なため、まずは喉頭周辺の柔軟性確保の施術が先決です。




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 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 

 
by aida-voice | 2016-06-01 19:21