吃音のアプローチ報告


当サロンには、さまざまな療法を試しても治らなかった吃音者の方々がお越しになります。
こちらでは、吃音の直接的な治療は行っていません。
より楽に声を出せるようアプローチ(施術)を行っています。
そう、発声のための喉頭環境を整えているのです。
さて、2年前にも簡単な報告をしたことがありますが、「スーパーライザー(赤外線様レーザー)が効果的かもしれない」と・・・
その後も、さまざまな手法を試みてきました。
結果、①星状神経節、②舌神経および舌下神経、の二点へピンポイントで照射すると、構音に好影響を感じるひとが複数いらっしゃいました。(運動性に関しては舌下神経の方が重要!)
「お、お、ぉはようございます」が軽やかに「おはようございます」と。
「治った!」と、急な展開にビックリされます。
しかし、①短時間で元に戻ること(完治には至らない)と、②効果がひとそれぞれ。
完治はありませんから、決定的な方法ではありません。
さらに、効果を感じられるひとは数%だと思われます。
それでも、短い時間ですが正常発声を感得できるため、試してみる価値はあるかもしれませんね。
お近くのペインクリニック、眼科、接骨院にスーパーライザーがありましたら、お願いしてみるのもよいかもしれません。
なお、舌神経および舌下神経は、上頚部および舌骨上筋群の深くに存在しています。
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正確なポイントを探し出すのは容易でないかもしれません。
狙いは次の場所から。
胸鎖乳突筋前縁から反対側顎関節方向へ照射と、顎二腹筋の中間腱上部から後鼻棘方向への照射がベターだと考えています。
また、長時間の照射は深部やけどもありますからご注意を。
ご回復をお祈り申し上げます。
お大事になさってください。



ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)



【追記】
もう一つ報告。
当サロンに来る吃音患者さま(大学生・男性)のお話しです。
最も苦手なのは、自分の名前。
どうしても、どもってしまいます。
しかし、とうとう改善策が見つかり、日常生活に大きく困らないほどになってきました。
その方法は、吃音の発症はさておき、声の質を向上させることで、乗り越えようというものです。
実は、すべての吃音者は、喉頭のある部分を過緊張させることがわかっています。
その部位の動きを良くして、声の質を高めるのです。
やや曖昧な記憶になりますが、こんな実験がありました。
豊かな質感ある声で、わざと滑舌を悪くしてしゃべるひとと、通常の声で、アナウンサーのように言葉をはきはきと強調してしゃべるひとでは、どちらが好感を持てるかと言ったものです。(出典が不明瞭でスミマセン)
結果、おおむね前者の方が高感度が高かったとのことでした。
これは、声の本来持っている質が、声を出すテクニックに勝ると考えられます。
思い当たる節もありますね。
声が良い朴訥なひとと、キンキン声だが話し方がうまいひと・・・
やはり、何となく前者と時間を共にしたいですよね。
このように、声の質を良くすることで、少々の吃音など相手に気にさせないようにしてしまうのです。
言葉は良くありませんが、声の良さでごまかしてしまうのです。
彼は、周囲の人々から、『どもる声だなぁ』ではなく『良い声してるねぇ』と評価され、人生を謳歌しています。
さあ、あなたの喉のポテンシャルを高め、幸せをつかんでください。




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-08-08 19:46