クラウスの声


スペインの至高のオペラ歌手(リリック・テノール)だったアルフレード・クラウス。
72歳で亡くなるまで魅惑的な高音を披露していました。
そのクラウスの喉の秘密に若干迫ります。
まずは映像と音声をチェック。
意外にも入手が容易でした。
彼の真骨頂は完璧とも言えるクリアハイピッチ。
声質の好き嫌いはあるでしょうが、ベルカントの観点からも、素晴らしい発声であることは間違いありませんね。
さっそく調査開始。
ある計測法を行います。
それは、発声三角
方法は次のように行います。
頭頚部矢状面に、上下歯間二等分点と茎状突起先端と舌骨最前部を結び、その面積を測定します。
e0146240_1945117.jpg

本来は、身体にマーキングして行います。
写真を用いる場合は、実測との比率計算をしてください。
過去の偉大な歌手の場合は、正確な数値がわからないため、見た目の大きさになり、かなり曖昧な結果になります。
さて、活躍している(いた)歌手は、おおむねその面積の値が大きいことが判明しました。
ただし、ごく稀に例外もあります。
それは舌骨形状と身体左右差の存在があるからです。
やはり、大まかな判断基準と思ってください。
したがって、詳しい数値をお伝えするのは控えます。
クラウスの特徴です。
①発声三角の面積が大きい
②上下歯間二等分点と茎状突起先端までの距離が長い
③舌骨が前方Positionにある
ここで特筆すべきは、②です。
つまり口腔共鳴の奥行きが深いことが予想できます。
きっとクラウスは、共鳴の空間率を十二分に使いこなし、突き抜ける美しい高音を出しているのでしょう。
声ってステキですね!




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:絵はドミンゴじゃありませんよ。UUMM・・・、やっぱ、クラウスには似ていないですかねぇぇぇ・・・(苦笑)



追記2:クラウスと同じように、上下歯間二等分点と茎状突起先端までの距離が長かったのは、マライア・キャリーでした。彼女の高音のすごさは、ボーカルスキルだけでなかったのですね。発声三角も、他の白人女性シンガーに比べ大きいのです。それにしても見事な喉と声です!




~メッセージ~
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by aida-voice | 2010-07-26 19:49