声種は甲状軟骨の大きさと形状で決めた方が確実!


ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスなど、声楽の声種は、そのひとの声を聞いて判断されています。
しかし、発声時の調子に左右されることが多いのも事実です。
「わたしはソプラノ希望なのにメゾソプラノにされた」「バリトン声だと思っているがバスだと言われた」など、束の間、聞いた先生の主観で決まります。
耳の良い指導者の元、発した声の状態が良いときなら、正しく判断されるでしょう。
しかし、もっと確実な方法があります。
それは、甲状軟骨の大きさと形状で決める方法です。
厳密には、甲状軟骨の大きさ、甲状軟骨翼の角度、甲状軟骨板の張り具合、甲状軟骨の厚み、甲状軟骨と舌骨の関係、舌骨の大きさ、舌骨の形状がキーポイント。
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《真上から見た舌骨、甲状軟骨、披裂軟骨、輪状軟骨の絵》


例えてみましょう。
バイオリンとビオラを聴き比べます。
曲によっては、どちらだかわからなくなりますよね。
しかし、目で見れば一目瞭然。
大きさが違います。
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《左がバイオリン、右がビオラ》


これと同じです。
発声は、楽器の物理現象と類似しています。
したがって、触診検査および喉頭周辺解剖図作成で、そのひとに適している声種が正確にわかるのです。
耳で聞いて判断できない場合は、わたしに任せてください。





ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




追記1:さらに厳密には、甲状軟骨を取り巻く軟部組織環境も、その声種に対応できるか否かの対象になります。そう、共鳴腔(とくに咽頭共鳴腔)を使いこなしているかも問題にしなければならないでしょう。これらの部分に、スポーツと同様、喉の運動能力が大きく関与します。やはり、声は『楽器×スポーツ』の要素が大きいのですね。声の5大原則の5項目目にあるように、歌は、フィジカル(喉の運動能力)と、テクニック(歌の技術)と、メンタル(精神や歌心)の、掛け算(積)によって決まります。なお、メンタルは、アーテイスティック(芸術性)と置き換えてもOKです。やはり、あなたの喉に合った声種の曲が、あなたの声の素晴らしさを最大限に引き出します。皆さまのご活躍をお祈りします・・・



追記2:喉頭触診の動画(喉頭周辺予想作図:発声時のビデオ静止画喉頭図と異なります)
9分20秒と長時間ですが、喉の特徴を余すことなく調べ尽くす触診の妙技をご覧ください。





追記3:秀逸な喉頭をお持ちの方は、是非、ご両親に感謝してください。自分自身で作り上げたものではなく、お父さんお母さんからいただいた宝物。思う存分、最高の喉と声を楽しんでください!




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-07-01 03:16