海外に住む日本人歌手の皆さまへ


いつも喉ニュースをご覧いただきありがとうございます。
今回は、海外に住んでいらっしゃる日本人歌手、または、留学している方々へのメッセージです。
これまで、海外から来る日本人の患者さまを多く診てきました。(外国人の方々も多くいます)
やはりオペラ歌手や声楽家が多いためか、イタリア、ドイツ、オーストリア、アメリカ合衆国、イギリスが国別ベスト5ですね。
外喉頭を論理的かつ精密にアプローチする機関は、世界でここしかないようです。
昔、會田ボイス整骨院のHPをプリントアウトして、お守りのように各国の演奏旅行に赴いたソプラノ歌手がいました。
その話を聞いたとき、わたしは涙が止まりませんでした・・・
さて、海外で歌手として活躍するには、日本でがんばるより大変であることは、想像に難くありません。
何が違うか?
主に3つあります。
空気、食べ物、人間です。
まず、空気ですが、日本の多湿と異なり、ヨーロッパなどでは乾燥傾向があります。
喉頭周辺の循環機能が優秀な方は、問題ないどころか、多少の乾燥空気が好調に転じさせます。
逆に、血流不足の方は、乾燥が収まりません。(上喉頭動脈の血流速度が5㎝/s以下のひとは地中海性気候では喉の渇きを感じやすい報告があります)
もちろん、国によって異なります。
バングラデシュのような年中高温多湿の場所もあります。
アラスカの極寒の地で歌手活動している日本人の話題も耳にしたことがあります。
さらに、「日本に帰ってくると、花粉症で調子を崩す」とおっしゃる方も多くいます。
どの場所が最適なのか、わたしにはわかりませんが、気温湿度の急激な変化に十分注意し、喉頭が正しく整備されていれば、それほど空気の違いを考えなくてもよいと思います。
次に食べ物です。
これは慣れるまで大変ですね。
肉食が中心となったり、主食がポテトばかりになったり・・・
私も、長期ではありませんが、数々の国を巡りました。
そこで感じたことは、『食の変化の乏しさ』でしょうか。
どこも美味しいのですが、なぜか飽きてしまう。
声に直接悪い食べ物はほとんどありませんから、体力をつけるためにも、いかに飽きない食事にするかの工夫が必要でしょう。
最後は人間です。
国民性はさておき、ここでは体の構造の違いを述べます。
いずれ「声楽は、韓国や中国のひとに敵わない!?」(仮題)の記事をアップしますが、日本人と外国人では、体の形状が異なるのです。
アジア間での比較論は、そのときに論じるとして、ここでは、主に欧米人と日本人との相違を伝えます。
もちろん声や歌に関してのみですから、お間違いなく。
日本人と比較した場合、身長もさることながら、欧米人とは骨格が異なります。
胸郭の形状、声道のポジション、各共鳴腔パーツの大きさが、日本人より大きく優れています。
さらに、体力やパワーの分野でも差があります。
しかし、日本人ならではの素晴らしいフィジカル部分もあります。
決して外国人に負けません!
これは、海外から当サロンにお越しになられた日本人の方のみにお伝えします。
そう、これさえ活かせば、欧米人にひけを取らない歌唱が可能なはず。
さて、人種別の歌唱論は門外漢ゆえ、このくらいにしておきます。
ともあれ、海外にいらっしゃる日本人歌手の皆さま、精神を強く持って精進してください。
そして、日本に帰国されたとき、必要に応じ、遠慮なく受診をお申し付けくださいね。
短期間でも、連続の複数回ケアで、一気に喉頭性能を高めることもできます!
海外でがんばっている日本人の皆さま、心より応援申し上げます。
e0146240_2136159.jpg




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)




~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2010-06-06 23:15